フローリングの油汚れの落とし方や床の黒ずみ対策について解説

フローリングに油が付着すると、ベタつきや頑固な黒ずみの原因となります。キッチンの床はもちろん、リビングなどでも油汚れは発生します。
この記事では、床の油汚れが発生する原因から、ご家庭でできる具体的な油汚れの落とし方、さらには黒ずんでしまった汚れへの対処法まで詳しく解説します。
正しい掃除方法と予防策を知ることで、フローリングを傷めずに美しく保つことが可能です。

目次


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フローリングが油で汚れる2つの主な原因

フローリングがベタベタする不快感の正体は、主に油汚れです。
この油汚れには大きく分けて2つの原因が考えられます。

一つは、キッチンでの調理中に発生する食用油の飛散です。
もう一つは、家の中を歩くことで床に付着する、人の体から出る皮脂という油分です。

これらの油分がホコリと結びつくことで、床はさらに汚れていきます。
原因を理解することが、効果的な対策につながります。

調理中に飛び散る油

キッチンのフローリングが汚れる最大の原因は、調理中に飛び散る油です。
特に揚げ物や炒め物をする際、目に見えない細かい油の粒子が広範囲に飛散し、床に付着します。

この油は粘着性が高いため、空気中のホコリやゴミを吸着し、時間が経つにつれて黒ずみやベタつきへと変化します。
特にコンロ周りの床は油汚れが蓄積しやすく、放置するほど落としにくい頑固な汚れになってしまいます。

調理後はすぐに油汚れを拭き取る習慣をつけることが、キッチンを清潔に保つ上で非常に重要です。

足の裏から出る皮脂

キッチン以外のフローリングが汚れる主な原因として、足の裏から出る皮脂が挙げられます。素足で室内を歩くと、足の裏から分泌される皮脂が床に付着します。
この皮脂汚れは油性であるため、ホコリや髪の毛、ペットの毛などを吸着しやすく、徐々に黒ずみとして目立つようになります。

特に家族が集まるリビングや、素足で過ごすことが多い場所は皮脂汚れが蓄積しやすい傾向にあります。
スリッパを履くことで直接的な皮脂の付着は防げますが、定期的な拭き掃除によって皮脂汚れを根本から取り除くことが、フローリング全体の美観を保つことにつながります。


フローリングの油汚れを落とす具体的な掃除方法

フローリングに付着してしまった油汚れは、正しい手順と適切な洗剤を用いれば、家庭でもきれいに落とすことが可能です。
軽い油汚れであれば、床への負担が少ない中性洗剤や重曹で十分に対応できます。

重要なのは、フローリングの材質を傷つけずに汚れだけを効果的に落とすことです。
ここでは、掃除を始める前の準備から、具体的な掃除の手順までを詳しく解説します。

はじめに準備する道具と洗剤

油汚れの掃除を始める前に、適切な道具と洗剤を準備します。基本的な道具として、雑巾を2枚(水拭き用と乾拭き用)、ゴム手袋、バケツを用意しましょう。
洗剤は、まずフローリングへの負担が少ない中性洗剤がおすすめです。代表的な製品にはスプレータイプのウタマロクリーナーがあり、手軽に使用できます。

軽い汚れには、二度拭きが不要なアルカリ電解水も便利です。アルカリ電解水はスプレータイプやウェットシートタイプがあり、用途に応じて選べます。
汚れの度合いに合わせてこれらの洗剤を使い分けることで、効率的に油汚れを落とせます。強力なアルカリ性洗剤はワックスを傷める可能性があるため、まずは中性洗剤や弱アルカリ性のものから試すのが基本です。

重曹を使った油汚れの基本的な落とし方【簡単4ステップ】

油汚れの掃除に重曹を使用する方法をご紹介します。
まず、バケツに入れたぬるま湯1リットルに対して重曹を大さじ3〜4杯程度溶かし、重曹水を作ります。

次に、作成した重曹水に雑巾を浸して固く絞り、油汚れが気になる箇所をフローリングの木目に沿って拭き掃除します。
重曹は油汚れを浮かせることが期待できますが、フローリングの種類によっては使用を避けるべき場合や、事前に目立たない場所で試すことをおすすめします。重曹成分が床に残らないように、別のきれいな雑巾を水で濡らして固く絞り、念入りに水拭きを行ってください。

最後に、乾いた雑巾で床の水分を完全に拭き取れば完了です。
この手順で拭き掃除を行うことで、ベタつきの軽減が期待できます。


放置して黒ずみになった油汚れの落とし方

油汚れを長期間放置すると、空気中のホコリを吸着したり、油自体が酸化したりして頑固な黒ずみとなります。
床が変色したように見えるこの黒ずみは、通常の中性洗剤だけでは落としきれないことが多くあります。

このような場合は、油汚れを分解する力がより強い、弱アルカリ性の洗剤やフローリング用の専用クリーナーの使用を検討します。
ただし、強力な洗浄成分はフローリングのワックスを剥がしたり、材質によっては変色させたりするリスクも伴うため、作業前には必ず部屋の隅など目立たない場所で試してから全体に使用することが大切です。


フローリングを傷めない!油汚れ掃除の注意点

フローリングの油汚れを掃除する際は、汚れを落とすことだけに集中するのではなく、大切な床を傷つけないように配慮することが非常に重要です。
誤った掃除方法は、フローリングの保護層であるワックスを剥がしたり、床材そのものを傷つけたりする原因になりかねません。

ここでは、フローリングの美しさを維持しながら安全に掃除を進めるために、特に注意すべき3つのポイントについて解説します。

強くこすりすぎてワックスを剥がさない

頑固な油汚れを前にすると、力を入れて強くこすりたくなりますが、これは避けるべき行動です。
メラミンスポンジや硬いブラシ、たわしなどを使用して床をこすると、汚れだけでなくフローリングの表面を保護しているワックスまで削り取ってしまう可能性があります。

ワックスが剥がれると、その部分だけ光沢が失われて見た目が悪くなるうえ、床材が直接傷や汚れの影響を受けやすくなります。
掃除の際は、柔らかい布やスポンジを使い、洗剤の化学的な力で汚れを浮かせてから優しく拭き取ることを心がけてください。

部分的にワックスが剥がれてしまった場合は、補修用の製品で対応しましょう。

水分を長時間放置しない

多くのフローリング材は木材からできているため、水分に弱いという性質を持っています。
掃除で洗剤や水を使った後は、水分が床面に長時間残らないよう、必ず乾いた布でしっかりと乾拭きをして仕上げることが重要です。

水分がフローリングの継ぎ目や表面の傷から内部に浸透してしまうと、床材の反りや膨張、シミ、さらにはカビの発生原因となることがあります。
特に、高温の蒸気で汚れを落とすスチームクリーナーは、木材にダメージを与えるリスクが高いため、フローリングへの使用が推奨されていない限りは使用を避けるべきです。

掃除の基本は、使う水分を最小限に抑え、作業後は速やかに乾燥させることです。

アルカリ性の強い洗剤の使用は避ける

酸性の性質を持つ油汚れには、アルカリ性の洗剤が効果的です。
しかし、アルカリの度合いが強すぎる洗剤は、フローリングに深刻なダメージを与える可能性があります。
特にワックスが塗られているフローリングの場合、強アルカリ性の洗剤はワックスを溶かし、白濁させたり剥離させたりする原因になります。

油汚れの掃除に使用する洗剤は、まず床材に優しい中性洗剤から試し、それで落ちない場合に限り弱アルカリ性の製品へと移行するのが安全な手順です。
市販の洗剤を選ぶ際は、フローリング用と明記されたものや、成分表示を確認して選び、使用前には必ず目立たない箇所で試して変色などが起きないか確認してください。


キレイを維持する!フローリングの油汚れを未然に防ぐ方法

フローリングの油汚れは、一度こびりついてしまうと掃除に手間がかかります。
そのため、日頃から汚れが付着しないように予防することが、きれいな床を楽に維持するための最も効果的なアプローチです。

ここでは、少しの心がけで実践できる、フローリングの油汚れを未然に防ぐための具体的な方法を3つ紹介します。
これらの習慣を取り入れることで、面倒な掃除の頻度を大幅に減らすことが可能です。

調理後はすぐに床を拭く習慣をつける

キッチンの油汚れを防ぐ最も簡単で効果的な方法は、汚れが定着する前に拭き取ることです。
調理中に飛び散ったばかりの油はまだ固まっていないため、水拭きやアルコール除菌スプレーを吹きかけた布で拭くだけでも簡単に除去できます。

調理が終わったら、コンロ周りを中心に床をさっと拭くことを毎日の習慣にしましょう。
この一手間をかけるだけで、油汚れの蓄積を大幅に防げます。
毎回の拭き掃除が難しい場合でも、一日の終わりにキッチン全体を掃除する際に床の拭き掃除も加えることで、きれいな状態を保ちやすくなります。

定期的なワックスがけで床を保護する

フローリングのワックスは、床に美しい光沢を与えるだけでなく、表面に保護膜を形成して傷や汚れから床材を守る重要な役割を果たしています。
ワックスが適切に塗られていると、油汚れがフローリング材に直接染み込むのを防ぎ、汚れが付着したとしても拭き取りやすくなります。

ワックスの効果は歩行などによって徐々に薄れていくため、半年に一度から一年に一度を目安に、定期的なワックスがけを行うことがおすすめです。
ワックスをかけることで日々の掃除が格段に楽になり、フローリングの寿命を延ばすことにもつながります。

キッチンマットを敷いて汚れをガードする

調理中の油はねが最も多いキッチン、特にコンロ前の床には、キッチンマットを敷くことが非常に有効な汚れ防止策です。
キッチンマットが調理中に飛び散る油や水滴、落下した食材などを物理的に受け止めてくれるため、フローリングが直接汚れるのを防ぎます。
これにより、毎日の床掃除の負担が大幅に軽減されるでしょう。

キッチンマットを選ぶ際は、洗濯機で手軽に洗える布製のものや、汚れをさっと拭き取れるPVC(塩化ビニル)素材のものが手入れしやすくおすすめです。
汚れたらマットを洗濯・交換するだけで済むため、手軽に清潔なキッチンを保てます。


自分では落とせない頑固な油汚れはプロへの依頼も検討

長年にわたって蓄積された油汚れや、広範囲に広がってしまった黒ずみ、何を試しても改善しない床のベタベタは、家庭用の洗剤や道具だけでは落としきれない場合があります。
無理に汚れを落とそうとして強くこすると、かえってフローリングを傷つけてしまうリスクも高まります。
そのような手に負えない頑固な汚れに直面した際は、専門の知識と技術、専用の機材を持つハウスクリーニングのプロに依頼することも有効な選択肢の一つです。


まとめ

床の油汚れは、主に調理時の油はねと足裏の皮脂が原因で発生します。フローリングに油が付着して間もない軽い汚れであれば、中性洗剤や重曹を用いた拭き掃除で対処が可能です。
しかし、汚れを放置すると酸化して頑固な黒ずみとなり、落とすのが難しくなります。
掃除の際は、強くこすりすぎず、床に水分を残さないように注意することが床材を傷めないポイントです。
日頃から調理後に床を拭く、キッチンマットを活用する、定期的にワックスをかけるといった予防策を実践することで、油汚れの付着を防ぎ、きれいな状態を維持しやすくなります。

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