チラシ作成ソフト【無料】おすすめ12選！PC・スマホで簡単作成

無料で利用できる、おすすめのチラシ作成ソフトをお探しですか。
本記事では、デザインの専門知識がない初心者でも、プロが作ったような質の高いチラシを作ることが可能な、おすすめの無料ソフトを12種類紹介します。

お使いのパソコンにインストールして使用する本格的なタイプから、ブラウザやスマートフォンアプリで手軽にチラシを作るツールまで、幅広く解説します。
ご自身の目的やスキルレベルに最適なソフトを見つけ、効果的なチラシを作成しましょう。

チラシ作成ソフトを上手に選ぶための3つのポイント

チラシ作成ソフトは数多く存在するため、どれを選ぶべきか迷うことがあります。
自分に合ったソフトを効率的に見つけるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが大切です。

デザイン経験がなくても質の高いチラシを作るためには、「テンプレートの豊富さ」「操作のしやすさ」「商用利用の可否」という3つの視点から各ソフトを比較検討することが有効です。
これらのポイントを理解することで、スムーズにチラシを作ることができます。

ポイント1：豊富なテンプレートから選べるか

デザイン初心者にとって、テンプレートはチラシ作成の強力な味方となります。
レイアウトや配色が事前に設計されているため、写真やテキストを差し替えるだけで、プロが作ったような見栄えの良いデザインが完成します。
無料ソフトを選ぶ際も、テンプレートの種類やデザインの質は重要な判断基準です。

飲食店向け、イベント告知用、セール案内など、用途に応じたテンプレートが豊富に用意されているか確認しましょう。
最近の無料ソフトは、有料ソフトに引けを取らないクオリティの高いテンプレートを提供しているものも少なくありません。
デザインの方向性が決まっていない場合でも、多彩なテンプレートを眺めることでアイデアが浮かぶこともあります。

ポイント2：初心者でも直感的に操作できるか

高機能なソフトであっても、操作が複雑ではチラシ制作の途中で挫折してしまう可能性があります。
特にデザイン初心者の方は、専門的な知識がなくても直感的に扱えるかどうかが重要です。
例えば、使いたい写真や図形をドラッグ＆ドロップで配置できたり、テキストのフォントや色を簡単な操作で変更できたりするソフトを選びましょう。

多くのフリーソフトは、初めて使う人でも分かりやすいインターフェースを採用しており、マニュアルを読み込まなくても基本的な制作作業を進められます。
無料のフリーソフトをいくつか試してみて、自分が最もスムーズに操作できると感じるものを見つけるのが、効率的なチラシ制作への近道です。

ポイント3：商用利用が可能かライセンスを確認する

作成したチラシをビジネス目的で使用する場合、商用利用が可能かどうかを必ず確認する必要があります。
店舗の宣伝やイベント集客、商品販売などに使うチラシはすべて商用利用にあたります。
無料ソフトの中には、個人利用は許可されていても商用利用は禁止、あるいは別途ライセンス契約が必要な場合があります。

また、ソフト自体の利用規約だけでなく、ソフト内で提供されるテンプレートやイラスト、写真、フォントといった素材ごとにも利用規約が定められているケースが一般的です。
例えばCanvaのような人気のツールでも、素材によっては利用範囲に制限があります。
トラブルを避けるため、利用を開始する前に公式サイトのライセンス情報をしっかりと読み、不明な点は問い合わせるなどして確認することが不可欠です。

【まずコレ】デザイン初心者でもプロ級に仕上がる定番無料ソフト3選

ここからは、具体的におすすめの無料チラシ作成ソフトを紹介します。
まず、多くのユーザーに支持されている定番の3つのソフトです。
これらのソフトは、豊富なテンプレートと直感的な操作性を兼ね備えており、デザイン初心者でもプロが作ったような美しいチラシを作成できます。

世界的に利用されているCanvaや、adobeの技術が詰まったAdobeExpressなど、どれも無料で始められるので、まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか。

豊富なテンプレートと素材が魅力の「Canva」

Canvaは、世界中で利用されているオンラインデザインツールで、チラシ作成ソフトの代表格です。
最大の特徴は、数十万点以上にも及ぶ豊富でおしゃれなテンプレートです。
業種や目的を選ぶだけで、プロがデザインしたような高品質なテンプレートを無料で利用できます。

写真やイラスト、アイコンなどの素材も充実しており、ドラッグ＆ドロップの直感的な操作で簡単にカスタマイズが可能です。
パソコンのブラウザ版（Windows、Mac対応）だけでなく、スマートフォンアプリも提供されているため、場所を選ばずにデザイン作業を進められます。
作成したデザインはクラウド上に保存されるので、複数のデバイスでシームレスに編集できる点も利便性が高いです。

AdobeのAI機能が使える「Adobe Express」

Adobe ExpressはPhotoshopやIllustratorで知られるAdobe社が提供するデザインツールです。
プロ向けのソフトで培われた技術が活かされており、高品質で洗練されたテンプレートが豊富に揃っています。
特に魅力的なのは無料で利用できるAI機能です。
ワンクリックで画像の背景を切り抜いたり、テキストを入力するだけで画像を生成したりと、面倒な作業をAIがサポートしてくれるため、デザインの効率が格段に向上します。

また、プロ品質のフォントコレクション「Adobe Fonts」の一部を無料で使えるのも大きな利点です。
Adobe製品との連携もスムーズで、本格的なデザインへのステップアップを考えている方にも適した作りになっています。

日本人に馴染みやすいデザインが豊富な「MiriCanvas」

MiriCanvasは韓国発のオンラインデザインツールですが、日本のユーザー向けに使いやすい機能やデザインが提供されています。日本のビジネスシーンやイベントで活用しやすい、落ち着いたテイストや可愛らしいデザインのテンプレートが充実しているのが特徴です。操作性もCanvaに似ており、直感的で分かりやすいため、デザイン初心者でも利用しやすいでしょう。

提供されているテンプレートや写真、イラストなどの素材は基本的に商用利用が可能ですが、一部の業種（ギャンブルや公序良俗に反する業種など）では利用が制限される場合があります。また、すべてのフォントや画像が商用利用の対象ではないため、ダウンロード前に各素材の利用条件を確認することが推奨されます。追加料金やクレジット表記が不要な素材も多いですが、ライセンスを気にせずに利用するためには、個別の確認が重要です。MiriCanvasは、ビジネス用途で利用する際にも素材の利用条件に注意を払うことで、安心してデザイン作成に集中できます。

インストール不要！ブラウザで手軽に使えるオンライン作成ツール4選

パソコンにソフトウェアをインストールする手間なく、もっと手軽にチラシ作成を始めたい方には、ブラウザ上で完結するオンラインツールがおすすめです。
アカウントを登録するだけですぐに利用を開始でき、作成したデータはクラウドに保存されるため、場所やデバイスを選ばずに作業できます。

PCのスペックに左右されにくいのも利点です。
ここでは、それぞれに特色のある便利なオンライン作成ツールを4つ紹介します。

無料イラスト素材サイトが提供する「デザインAC」

デザインACは、無料素材サイトとして有名な「イラストAC」や「写真AC」の運営会社が提供するオンラインデザインツールです。
最大の強みは、姉妹サイトが保有する膨大な量のイラストや写真素材を、ツール内から直接検索してデザインに組み込める点です。
素材を探すために別のサイトを開く必要がなく、シームレスな作業が可能です。
チラシ向けのテンプレートも多数用意されており、テキストや素材を入れ替えるだけで簡単に作成できます。

特に、日本の行事や季節感に合ったイラスト素材が豊富なので、国内向けのチラシを作る際に非常に便利です。
無料会員でも多くの機能を利用できますが、素材のダウンロード数に制限がある点には注意が必要です。

POP作成に特化したパーツが豊富な「POPKIT」

POPKITは、店舗で使うPOPやチラシの作成に特化したオンラインツールです。
人目を引くPOPデザインを作るためのパーツが豊富に揃っているのが大きな特徴です。
例えば、文字の形に合わせて背景を縁取る「文字はめ」機能や、手書き風のフォント、吹き出し、飾り罫線など、他のツールにはないユニークな素材が充実しています。

スーパーマーケットの特売チラシや、飲食店のメニュー、イベントの告知など、賑やかで楽しい雰囲気のデザインを作りたい場合に最適です。
操作もシンプルで、パーツを組み合わせていくだけで簡単に作成できます。
パソコンだけでなくスマートフォンアプリも提供されており、思いついた時にすぐデザインを始められる手軽さも魅力です。

プロのデザイナーが作成したテンプレートが使える「Picky-Pics」

Picky-Picsは、プロのデザイナーが作成した高品質なテンプレートを利用できるオンラインデザインツールです。
テンプレートは、デザイン会社やフリーランスのデザイナーによって制作されており、どれもデザイン性が高く、そのまま使ってもプロ並みの仕上がりになります。

特に、企業の広報物や、少しフォーマルなイベントの案内など、洗練されたデザインが求められる場面で力を発揮します。
カテゴリ分けも細かく、目的のテンプレートを探しやすいように工夫されています。
無料プランでは利用できるテンプレートや機能に一部制限がありますが、デザインのクオリティにこだわりたい方には試す価値のあるサービスです。
操作も直感的で、テキストや画像の差し替えも簡単に行えます。

写真加工からデザインまでこなせる「FotoJet」

FotoJetは、デザイン作成、写真コラージュ、画像編集という3つの機能を統合した多機能なオンラインツールです。
チラシ作成機能では、豊富なテンプレートをベースに、テキストや画像を自由に追加・編集できます。
このツールの特徴は、写真の編集機能が充実している点です。

チラシに使用したい写真の色調補正やリサイズ、フィルタの適用、文字入れなどをFotoJet内で行えるため、別の画像編集ソフトを立ち上げる必要がありません。
複数の写真を組み合わせたデザインを作りたい場合にも便利です。
多機能でありながらインターフェースはシンプルにまとめられており、初心者でも迷うことなく操作を進めることが可能です。
写真メインのチラシを作成したい場合に特に役立つツールです。

デザインから印刷までワンストップで完結するサービス

作成したチラシをそのまま印刷会社に発注したいと考えているなら、デザイン作成機能を持つネット印刷サービスの利用が便利です。
これらのサービスでは、ブラウザ上でデザインを完成させた後、数クリックで印刷注文まで進めます。

印刷に適したデータ形式やカラーモードなどを気にする必要がなく、初心者でも安心して入稿できるのが最大のメリットです。
デザインから印刷までをワンストップで完結させたい方におすすめします。

ネット印刷会社が提供するオンラインデザインツール「ラクスル」

ラクスルは、テレビCMでも知られる大手ネット印刷会社が提供するオンラインデザインツールです。
印刷サービスが母体となっているため、チラシやポスター、名刺など、印刷物に適したテンプレートが豊富に用意されています。
業種やサイズ、用途からテンプレートを検索でき、自社のビジネスに合ったデザインを簡単に見つけられます。
操作画面はシンプルで分かりやすく、写真やロゴのアップロード、テキストの編集も直感的に行えます。

デザインが完成したら、そのまま印刷注文画面に進み、用紙の種類や部数、納期などを選択するだけで発注が完了します。
データ入稿に関する専門知識がなくても、確実に印刷に適したデータを作成できるため、デザインから印刷までをスムーズに進めたい初心者にとって非常に心強いサービスです。

こだわりのデザインを実現！本格的な編集・描画ソフト

テンプレートを使うだけでなく、より自由度の高いデザインでオリジナリティを追求したい方には、本格的な編集・描画機能を備えたインストール型のソフトが適しています。
これらのソフトは、オンラインツールに比べて多機能で、細部にまでこだわったデザイン制作が可能です。

操作の習熟にはある程度の時間が必要ですが、使いこなせれば表現の幅が大きく広がります。
ここでは、無料で使える高機能なグラフィックソフトを紹介します。

写真の補正や加工が得意な高機能ソフト「GIMP」

GIMPは、無料で利用できる高機能な画像編集ソフトで、「無料版のPhotoshop」と称されます。
写真の色調補正、不要物の除去、複数の画像の合成といった高度なレタッチ機能が充実しており、チラシに使用する写真のクオリティを向上させることが可能です。
レイヤー機能を駆使すれば、テキストや図形を写真と組み合わせた本格的なチラシデザインも作成できます。

多機能な分、オンラインツールに比べると操作に慣れが必要ですが、インターネット上には多くの使い方解説サイトや動画が存在するため、学習しやすい環境が整っています。
写真素材にこだわり、オリジナリティの高いビジュアルで訴求したい場合に最適なソフトです。

イラストやロゴ作成に最適なドローソフト「Inkscape」

Inkscape（インクスケープ）は、無料で使えるベクター形式のドローソフトで、有料ソフトのIllustratorに匹敵する機能を備えています。
ベクター形式は、画像を拡大・縮小しても画質が劣化しないのが特徴で、ロゴマークやイラスト、地図、図形などの作成に非常に適しています。
チラシにオリジナルのイラストを入れたい場合や、会社のロゴをきれいに配置したい場合に役立ちます。
ペンツールやシェイプツールを使って、自由な形のオブジェクトを正確に描画できます。

GIMPが写真加工を得意とするのに対し、Inkscapeはイラストや図形の作成を得意としています。
こちらも高機能であるため操作の習得には時間が必要ですが、チラシデザインの自由度を大きく高めてくれる強力なツールです。

シンプルな操作性が人気のペイントツール「FireAlpaca」

FireAlpaca（ファイアアルパカ）は、イラスト制作に特化した無料のペイントツールです。
GIMPやInkscapeのような多機能なグラフィックソフトと比較すると、機能はシンプルに絞られていますが、その分、動作が非常に軽く、直感的な操作性が魅力です。
特に、ペンタブレットを使った線画がきれいに描けると評判で、手書き風のイラストや文字を書きたい場合に適しています。

基本的な図形ツールやテキストツールも備わっているため、イラストをメインにしたチラシであればこのソフトで完結させることも可能です。
手描き感のある温かみのあるデザインや、親しみやすい雰囲気のチラシを作りたい方におすすめです。
多機能ソフトは難しく感じるけれど、オリジナルのイラストは描きたいというニーズに応えてくれます。

多彩なフィルタやブラシで画像編集ができる「PictBear」

PictBearは、無料で利用できるペイント・レタッチソフトです。
開発は既に終了していますが、シンプルな操作性と軽快な動作から今なお根強い人気があります。
レイヤー機能やトーンカーブ、多彩なフィルタ、豊富なブラシなど、画像編集に必要な基本機能を一通り備えており、写真の加工から簡単なデザイン作成まで幅広く対応できます。

インターフェースが分かりやすく整理されているため、高機能なソフトに抵抗がある初心者でも比較的扱いやすいのが特徴です。
写真に少し効果を加えたり、文字や図形を組み合わせてシンプルなチラシを作成したりといった用途に向いています。
本格的な編集作業には物足りない部分もありますが、手軽に画像編集を始めたい方にとっては良い選択肢となります。

無料ソフトでチラシを作成する際に知っておきたい注意点

無料のチラシ作成ソフトは非常に便利ですが、利用する際にはいくつか注意すべき点があります。
特に、ビジネスで利用する場合は、ライセンスの問題や印刷品質に関わる設定を正しく理解しておくことが重要です。

思わぬトラブルを避け、効果的なチラシを完成させるために、これから解説する2つのポイントを必ず押さえておきましょう。

素材やフォントの商用利用範囲を必ず確認する

無料ソフトを利用してチラシを作成する際、最も注意すべき点の一つが、素材やフォントの商用利用範囲です。
ソフト自体が商用利用可能であっても、その中で提供されている写真、イラスト、フォントなどの各素材には、個別のライセンスが設定されている場合があります。
「個人利用のみ可」「商用利用の場合はクレジット表記が必要」「加工禁止」など、規約は素材によって様々です。

これらの規約を無視して使用すると、ライセンス違反となり、権利者から警告を受けたり、損害賠償を請求されたりする可能性があります。
特に、ビジネス用途でチラシを作成する場合は、使用するすべての素材の利用規約に目を通し、商用利用が許可されていることを確認する作業が不可欠です。

印刷に適した解像度やカラーモードでデータを作成する

チラシをきれいに印刷するためには、印刷に適したデータを作成する必要があります。
特に重要なのが「解像度」と「カラーモード」です。
解像度は画像の精細さを表す値で、印刷物には一般的に300dpi～350dpiが推奨されます。
Webサイトで使われる72dpiのままだと、印刷した際に画像がぼやけたり、ギザギザになったりします。

また、カラーモードは色の表現方法の違いです。
パソコンのモニターで見る光の三原色「RGB」に対し、印刷ではインクの三原色＋黒である「CMYK」が使用されます。
RGBのまま印刷すると、画面で見ていた色と実際の印刷物の色味が大きく異なってしまうため、作成の最終段階でCMYKに変換する必要があります。
ソフトによってはこれらの設定ができない場合もあるため、印刷を前提とするなら、対応しているソフトを選ぶことも重要です。

まとめ

無料で利用できるチラシ作成ソフトには、ブラウザで手軽に使えるオンラインツールから、こだわりのデザインを実現する高機能なインストール型ソフトまで、様々な種類があります。
デザイン初心者であっても、豊富なテンプレートを活用すれば、プロが作成したような高品質なチラシを作ることが可能です。
ソフトを選ぶ際には、テンプレートの質と量、直感的な操作性、そして商用利用の可否といったポイントを確認することが重要です。

また、デザイン作成から印刷までをスムーズに行いたい場合は、ネット印刷会社が提供するツールも有力な選択肢となります。
この記事で紹介した情報を参考に、自身のスキルや目的に最も適したソフトを選び、効果的なチラシ作成に取り組んでください。