クレジットカード審査とは、申込者の支払い能力を判断するための手続きです。
カード会社は、申込内容や信用情報を基に、利用代金をきちんと返済できるかの確認を行います。
審査の基準や確認項目はカード会社によって異なりますが、その内容を理解することは、審査に対する不安を和らげる第一歩です。
この記事では、クレジットカード審査の基準となる項目や、審査に落ちる理由について解説します。
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クレジットカードの発行に審査が必須な理由
クレジットカードの発行に審査が必須である理由は、カード会社が利用代金の未回収リスクを避けるためです。
カード決済は、カード会社が利用者の支払いを一時的に立て替える後払い形式のサービスであり、申込者に十分な支払い能力がなければ、立て替えた代金を回収できなくなる可能性があります。
また、割賦販売法という法律によって、カード会社は利用者の支払い能力を調査することが義務付けられています。
この法律は、消費者が過剰な負債を抱えることを防ぐ目的もあり、適切な審査が行われる根拠となっています。
クレジットカード審査で確認される2つの重要項目
クレジットカードの審査では、主に「属性情報」と「信用情報」という2つの項目が重点的に確認されます。
属性情報とは申込者自身の情報であり、安定した返済が可能かを判断する材料です。
一方、信用情報では過去の金融取引履歴が参照され、これまでの約束通りに支払いを実行してきたかが評価されます。
カード会社はこれら2つの情報を総合的に評価し、カード発行の可否を決定します。
申込者の支払い能力を示す「属性情報」
属性情報とは、申込者の支払い能力を判断するための個人情報全般を指します。
具体的には、年齢、収入(年収)、勤務先、職業、勤続年数、家族構成などが挙げられます。
雇用形態は正社員や公務員が安定していると評価されやすいですが、派遣社員、アルバイト、フリーター、個人事業主、年金受給者、主婦でも申し込みは可能です。
18歳や20歳以上といった年齢条件も審査基準に含まれます。
住居の状況(持ち家か賃貸か)や配偶者の有無も確認項目の一つです。
これらの情報から、申込者に継続的な返済能力があるかを多角的に判断します。
無職の場合や収入が不安定な場合は、保証人が求められるケースもあります。
過去の取引履歴がわかる「信用情報」
信用情報とは、個人のクレジットカードやローンの利用履歴に関する客観的な取引事実を登録した情報です。
信用情報機関(CIC、JICCなど)が管理しており、カード会社は審査の際にこの情報を照会します。
過去に支払いの滞納や延滞、自己破産などの金融事故があると、その履歴は「異動情報」として記録されます。
このような履歴は、内容にもよりますが約5年間保存されるため、その期間は審査に通りにくくなります。
奨学金の返済状況も信用情報に含まれる場合があります。
日本のクレジットカード会社は、審査においてこの信用情報の履歴を非常に重視する傾向があります。
クレジットカード発行までの審査プロセス
クレジットカード発行までの審査プロセスは、申し込みからカード受け取りまで、いくつかの手順を踏んで進みます。
全体の流れを把握しておくと、どのタイミングで何が行われるかを理解でき、申し込みをスムーズに進めることが可能です。
審査の各段階では、申込内容のチェックや信用情報の照会など、カード会社による多角的な確認作業が行われます。
ここでは、一般的な申し込みから発行までの手順を解説します。
STEP1:オンラインや店舗で申し込む
クレジットカードの申し込みは、主にカード会社の公式サイトやスマートフォンのアプリ、またはショッピングモールなどに設置された店頭カウンターで行います。
特にオンラインでの申し込みは24時間いつでも手続きが可能で便利です。
Webサイトからの申し込みは、必要事項を入力し、本人確認書類の画像をアップロードするだけで完了するケースがほとんどです。
初めての申し込みで不安な点がある場合は、店頭でスタッフに相談しながら手続きを進める方法も選択できます。
STEP2:カード会社による審査が開始される
申し込みが完了すると、カード会社による審査が開始されます。
カード会社は、申込時に入力された情報をもとに、独自の基準でスコアリング(点数化)を行い、支払い能力を評価します。
この際、信用情報機関への照会も行われます。
銀行のカードローンや、アコム、モビットといった他社からの借入状況もここで確認されます。
審査の過程で、申告された勤務先に申込者が本当に在籍しているかを確認するため、会社に電話がかかってくる「在籍確認」が行われる場合があります。
STEP3:審査結果が通知される
審査が完了すると、その結果が申込者に通知されます。
通知方法はカード会社によって異なりますが、主にメールや郵送で連絡が届きます。
最近では、申し込みから審査完了までが非常にスピーディーになっており、早ければ申し込み当日の翌日にメールで結果が判明するケースも珍しくありません。
審査状況は、カード会社の会員サイトなどで確認できる場合もあります。
この通知で承認されれば、カード発行の手続きに進みます。
STEP4:カードが郵送で届く
審査に通過すると、クレジットカードが発行され、申込時に登録した住所へ郵送されます。
カードはセキュリティの観点から、本人しか受け取れない「本人限定受取郵便」や「簡易書留」で送られるのが一般的です。
受け取りの際には、運転免許証などの本人確認書類の提示が必要になる場合があります。
カードが手元に届いたら、裏面の署名欄に自筆でサインをすることで、店舗やオンラインショッピングでの利用が可能になります。
クレジットカード審査の申し込みで準備するべき書類
クレジットカードの審査申し込みをスムーズに進めるためには、事前に必要なものを準備しておくことが重要です。
申し込み方法によって提出形式は異なりますが、主に本人確認書類、収入証明書類、支払い用の銀行口座情報の3点が必要になります。
これらの書類が不足していると、手続きが滞り、カード発行までの時間が長引いてしまう可能性があるため、あらかじめ手元に揃えておくと良いでしょう。
運転免許証などの本人確認書類
クレジットカードの申し込みには、申込者が本人であることを証明するための公的な書類が必要です。
一般的に、運転免許証や運転経歴証明書、マイナンバーカード、パスポート、健康保険証などが本人確認書類として認められています。
オンラインで申し込む場合は、これらの書類をスマートフォンで撮影し、画像をアップロードする形式が主流です。
氏名、生年月日、現住所が記載されている有効期限内の書類を準備してください。
免許証の裏面に変更記載がある場合は、裏面の画像も必要です。
キャッシング枠希望時に必要な収入証明書類
キャッシング枠(カードを利用して現金を借り入れられる機能)を希望する場合や、申込者の状況によっては、収入を証明する書類の提出が求められることがあります。
貸金業法では、特定の条件下での借り入れに際して収入証明書類の提出が義務付けられています。
一般的には、源泉徴収票の写し、確定申告書の控え、住民税の課税決定通知書、給与明細書の写し(直近数ヶ月分)などが収入証明書類として利用できます。
これらの書類は、申込者に安定した収入があることを客観的に示すためのものです。
支払い用の銀行口座情報
クレジットカードの利用代金は、毎月指定した銀行口座から自動で引き落とされるため、申し込み時に引き落とし口座として登録する銀行の口座情報が必要です。
金融機関名、支店名、口座種別、口座番号がわかる通帳やキャッシュカードを手元に準備しておくと、入力がスムーズに進みます。
ネット銀行を含め、多くの金融機関が引き落とし口座として指定可能です。
申し込みの際には、口座名義人がカード申込者本人である必要があります。
クレジットカードの審査難易度を左右する要素
全てのクレジットカードが同じ基準で審査されるわけではなく、その難易度はカードの種類によって異なります。
一般的に審査が甘い、あるいは通りやすいと表現されるカードも存在しますが、実際にはカード会社が定める基準を満たしているかどうかが重要です。
審査難易度が高いカードや低いカード、難しいとされるカードには、それぞれ特徴があります。
難易度を左右する要素を理解することで、自身の状況に合ったカードを選びやすくなります。
カードを発行する会社の種類
クレジットカードは、発行する会社の系統によって審査の傾向が異なります。
例えば、銀行が発行する「銀行系カード」は、信頼性を重視するため審査基準が比較的厳しい傾向にあります。
一方で、スーパーやデパートなどが発行する「流通系カード」や、信販会社が発行する「信販系カード」は、顧客層を広げる目的から、銀行系に比べて申し込みのハードルが低い場合があります。
また、消費者金融会社が発行する「消費者金融系カード」は、独自の審査基準を設けていることが特徴です。
一般・ゴールドなどカードのランク
クレジットカードには、一般カード、ゴールドカード、プラチナカードといったランクが存在し、このランクも審査難易度に影響します。
一般カードは最も基本的なランクであり、幅広い層を対象としているため、申し込みやすいカードと言えます。
一方、ゴールドやプラチナといった上位ランクのカードは、付帯サービスが充実している分、申込者に求められる年収や社会的信用の基準も高くなります。
ETCカードの発行や、マスターカードなどの国際ブランドの選択は、直接的な審査難易度とは関係ありません。
クレジットカードの審査に落ちてしまう主な原因6つ
クレジットカードの審査に通らない場合、通常は何らかの原因が存在します。
審査に落ちた具体的な理由は開示されませんが、考えられる主な原因を理解しておくことで、今後の対策を立てることが可能です。
申込内容や信用情報、申し込み状況など、様々な側面から審査は行われるため、些細なことが原因で審査に通らないケースもあります。
ここでは、審査に落ちてしまう主な原因について解説します。
申込条件やカード会社の基準を満たしていない
クレジットカードには、それぞれ申し込みの対象となる条件が定められています。
例えば、「満18歳以上の方(高校生は除く)」や「安定した収入のある方」といった条件が一般的です。
この基本的な申込条件を満たしていなければ、審査に進む前に申し込みが却下されてしまいます。
また、カード会社が独自に設けている審査基準に達していない場合も、審査通過は難しくなります。
申し込み前には、必ず公式サイトなどで申込資格をよく確認することが重要です。
過去に支払いの延滞履歴がある
信用情報にクレジットカードの支払いやローンの返済を延滞した履歴が記録されていると、審査に通過するのは非常に難しくなります。
カード会社は、過去の支払い状況から申込者の信用度を判断するため、延滞履歴は返済能力に対する懸念材料と見なされます。
携帯電話の本体代金を分割払いにしている場合の支払いの遅れも、信用情報に影響を与える可能性があります。
過去に延滞の心当たりがある場合は、信用情報がクリーンになるまで待ってから申し込むのが賢明です。
借入額が多い、またはキャッシング枠を希望している
他社からの借入額が多い場合、審査に通りにくくなります。
特に、貸金業者からの借入は総量規制の対象となり、年収の3分の1を超える借入は原則としてできません。
他のカードローンなど複数の借入がある場合、返済能力が低いと判断される可能性があります。
また、ショッピング枠とは別にキャッシング枠を希望すると、貸金業法に基づく審査が追加されるため、審査のハードルが上がります。
例えば100万円といった高額なキャッシング枠を希望すると、より慎重な審査が行われます。
短期間に複数のカードへ申し込んでいる(申し込みブラック)
短期間に複数枚のクレジットカードへ同時に申し込むと、「申し込みブラック」と呼ばれる状態になり、審査に通りにくくなることがあります。
カード会社は信用情報を照会した際に、他のカードへの申し込み状況も把握できます。
立て続けに複数申し込みがあると、申込者がお金に困っているのではないかと警戒され、審査で不利に働く可能性があります。
申し込みの履歴は信用情報機関に6ヶ月間記録されるため、一度申し込んだら、しばらく期間を空けるのが望ましいです。
申込内容に間違いや虚偽の記載があった
申し込み時に入力した情報に間違いがあったり、事実と異なる内容を記載したりした場合、審査に落ちる原因となります。
単純な入力ミスであっても、本人確認が取れなかったり、情報が不正確であると判断されたりして審査が滞ることがあります。
また、年収などを意図的に多く申告するなどの虚偽記載は、発覚した時点で審査に通過できません。
申し込み情報は正確に、正直に申告することが非常に重要です。
送信前には、入力内容を再度確認する習慣をつけましょう。
会社への在籍確認が取れなかった
審査の過程で、カード会社が申込者の勤務先に電話をかけて在籍しているかを確認する「在籍確認」が行われることがあります。
この在籍確認の電話に対応できなかった場合、申込情報に記載された勤務先で働いている事実が確認できず、審査に落ちてしまう可能性があります。
本人が直接電話に出る必要はなく、電話に出た同僚などが「○○(申込者名)は現在席を外しております」と答えるだけでも在籍確認は完了します。
会社の休業日や、電話が繋がりにくい状況が続く場合は注意が必要です。
クレジットカードの審査通過率を上げるための対策
クレジットカードの審査に通過するためには、いくつかの対策を講じることが可能です。
審査に通るか不安な場合でも、事前の準備や申し込み時の工夫によって、通過の可能性を高めることができます。
やみくもに申し込むのではなく、審査で見られるポイントを理解し、適切な方法でアプローチすることが重要です。
ここでは、審査通過率を上げるための具体的な対策について解説します。
自身の信用情報を事前に開示請求して確認する
クレジットカードの審査に申し込む前に、自身の信用情報がどのような状態になっているかを確認しておくことは有効な対策です。
信用情報機関(CIC、JICCなど)に開示請求を行うことで、登録されている取引履歴や延滞情報などを自分で確認できます。
万が一、身に覚えのない情報や誤った情報が登録されている場合は、訂正を申し立てることも可能です。
自分の信用情報を正確に把握しておくことで、安心して審査に臨むことができます。
安定した収入を確保してから申し込む
クレジットカードの審査では、返済を継続できる安定した収入があるかどうかが重視されます。
そのため、就職や転職をした直後は勤続年数が短く、収入の安定性が低いと判断される可能性があります。
アルバイトやパートでも、長く継続して勤務していれば安定収入と見なされる場合があります。
できるだけ勤続年数が長くなってから申し込む、あるいは収入が安定したタイミングを見計らうなど、申し込みの時期を工夫することも審査通過のための重要なポイントです。
キャッシング枠は0円で申請する
キャッシング枠を希望すると、ショッピング利用分とは別に、貸金業法に基づいた返済能力の審査が必要となり、審査がより慎重になります。
もし現金が必要になる予定がないのであれば、申し込み時にキャッシング枠を「0円」または「なし」で申請することをおすすめします。
これにより、審査のハードルが一つ下がり、審査に通過しやすくなる可能性があります。
キャッシング枠は、カード発行後に必要になったタイミングで別途申し込むことも可能です。
複数のカードに同時に申し込まない
審査に通過したいからといって、短期間に複数のクレジットカードへ同時に申し込むのは避けましょう。
これは「申し込みブラック」と見なされ、かえって審査に不利に働く可能性があります。
カード会社は、申込者がお金に困っている状況を推測し、貸し倒れのリスクを懸念します。
申し込むカードは1枚に絞り、もしその審査に落ちてしまった場合は、申し込み履歴が消える6ヶ月以上の期間を空けてから、次のカードに申し込むように心掛けることが大切です。
クレジットカードの審査に関するよくある質問
クレジットカードの審査については、多くの人が様々な疑問や不安を抱えています。
例えば、審査にかかる時間や、特定の職業・立場での申し込みの可否、一度審査に落ちた場合の再申し込みなど、気になる点は多岐にわたるでしょう。
ここでは、クレジットカードの審査に関して特によく寄せられる質問を取り上げ、それぞれの疑問に具体的にお答えしていきます。
審査にはどのくらいの時間がかかりますか?
審査にかかる時間や日数は、カード会社や申込者の状況によって大きく異なります。
最近では審査プロセスが迅速化しており、最短5分や即日で結果が出るカードもあります。
一方で、申し込み内容の確認に時間を要する場合や、在籍確認が必要なケースでは、数日から最長で2週間程度の期間がかかることもあります。
申し込みが土日祝日などカード会社の営業日以外であった場合、審査の開始が翌営業日以降になるため、目安よりも時間がかかることを考慮しておきましょう。
すぐ結果が知りたい場合は、即日発行を謳っているカードを選ぶのも一つの方法です。
学生や主婦でも審査に通ることはできますか?
学生や主婦(主夫)の方でも、審査に通る可能性は十分にあります。
多くのカード会社が、学生向けや主婦向けのカードを発行しています。
学生の場合は、本人の収入がなくても親権者の信用情報を基に審査されることが多く、利用限度額は低めに設定されるのが一般的です。
主婦の場合は、配偶者に安定した収入があれば、それを基に審査が行われます。
パートやアルバイトによる収入がある場合は、審査で有利に働くこともあります。
非正規雇用の方や、法人代表者ではない個人事業主でも申し込み可能なカードは多数存在します。
一度審査に落ちたらもう申し込めませんか?
一度クレジットカードの審査に落ちたからといって、二度と申し込めなくなるわけではありません。
再申し込みはいつでも可能ですが、注意点があります。
カードの申し込み履歴は信用情報機関に6ヶ月間登録されます。
そのため、審査に落ちた後すぐに同じカードや別のカードに申し込んでも、審査に通過する可能性は低いでしょう。
少なくとも6ヶ月以上の期間を空けてから、再度申し込むことをおすすめします。
その間に、審査に落ちた原因を自分なりに分析し、収入を安定させるなどの改善を図ることが重要です。
審査に落ちた理由は教えてもらえますか?
クレジットカードの審査に落ちてしまった場合、その具体的な理由をカード会社から教えてもらうことは、原則としてできません。
カード会社は、独自の審査基準やスコアリングのノウハウを持っており、それらを外部に公開しない方針を取っているためです。
理由を開示してしまうと、それを悪用されるリスクも考えられます。
そのため、申込者はなぜ審査に落ちたのかを自分で推測し、改善策を考える必要があります。
自身の信用情報や申込内容を振り返り、考えられる原因を一つずつ潰していくことが大切です。
まとめ
クレジットカードの審査は、申込者の返済能力を測るために不可欠な手続きであり、審査なしで発行されるカードは基本的に存在しません。
審査では属性情報と信用情報が総合的に評価され、安定した収入や過去の延滞がないことなどが重要視されます。
キャッシング枠を不要にしたり、申し込み情報を正確に記載したりすることで、審査に与える影響を改善できる可能性があります。
カード発行後も定期的な更新審査(途上与信)が行われ、利用状況によってはカードが利用停止となる場合もあるため、良好な利用実績を積み重ねることが大切です。
いくらからという明確な年収基準は無いため、まずは自身の状況に合ったカードを選ぶことから始めましょう。
