Zoomミーティングでは、一人の発表者が画面を共有するだけでなく、複数人が同時に画面共有したり、一人が複数のディスプレイを共有したりすることが可能です。
この機能を活用することで、会議や共同作業の効率を大幅に向上させられます。この記事では、Zoomで複数画面を共有するための具体的な設定方法や操作手順、そしてトラブルシューティングについて解説します。
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まずは知っておきたい！Zoomの複数画面共有でできること
Zoomの複数画面共有機能は、主に2つの利用方法があります。一つは、複数の参加者がそれぞれ自分のPC画面を同時に共有する使い方です。
もう一つは、一人の発表者がデュアルモニターなどの複数のディスプレイを一度に共有する方法です。
これらの機能を使い分けることで、参加者は複数の共有画面を同時に確認でき、より円滑なコミュニケーションと情報共有が実現します。
一人の発表者が複数のディスプレイを一度に共有する
一人の発表者が複数のディスプレイを一度に共有する機能は、ビジネスシーンにおいて効果的な情報伝達を可能にします。
この機能を使うことで、片方の画面でプレゼンテーション資料を表示しながら、もう片方の画面でデモンストレーションやグラフ、関連データを同時に表示できます。
これにより、資料と補足情報を同時に見せることで、口頭での説明を最小限に抑えつつ、視聴者の理解度を深められるでしょう。
便利である一方で複数の画面を共有する際は、情報量が多く、どこを見ていいかわかりづらくなる可能性があるため注意が必要です。
複数人でそれぞれの画面を同時に見せ合う
複数の参加者が同時に画面共有を行うことで、リアルタイムでの比較検討や共同作業がスムーズになります。
例えば、複数のデザイナーが各自のデザイン案を同時に提示してフィードバックを求めたり、各担当者が自分の作業進捗を報告したりする際に便利です。
また、研修時の確認として、複数の参加者がそれぞれの画面を同時に共有し、講師が一人ひとりの進捗を確認する際にも活用できます。
この機能を利用すると、視聴している複数の参加者は、自分がメインで見たい画面を選択したり、複数の画面を並べて表示したりと、表示方法を自由に切り替えることが可能です。これにより、発表者が次々と変わる形式の会議よりも効率的に情報を比較・検討できます。
【ホスト向け】複数人による同時画面共有を有効にする設定手順
複数の参加者による画面の同時共有を可能にするには、ミーティングのホストが事前に設定を許可する必要があります。この設定操作には、アカウント全体で恒久的に有効化しておく方法と、現在開催しているミーティング中にその場で許可を与える方法の2種類があります。
状況に応じて適切な方法を選択し、円滑なミーティング運営に役立ててください。
ミーティング開始前にアカウント設定で有効化しておく
頻繁に複数人での画面共有を行う場合は、ミーティング開始前にZoomのウェブポータルで設定を有効にしておくと便利です。
まず、Zoomの公式サイトにサインインし、ナビゲーションメニューから「設定」を選択します。
次に、「ミーティング」タブの中にある「ミーティングにて（基本）」セクションまでスクロールし、「画面共有」の項目を探します。
そこで「複数の参加者が同時に共有可能」というオプションにチェックを入れることで設定が完了します。
この操作を行えば、自分がホストを務めるすべてのミーティングで、デフォルトで複数人の同時共有が許可された状態になります。
ミーティング中にホストがその場で許可する
特定のミーティングでのみ複数人の画面共有を許可したい場合や、事前の設定を忘れてしまった場合は、ミーティング中にその場で設定を変更できます。
ホストは、ミーティングコントロールバーにある「画面の共有」ボタンの横の「^」アイコンをクリックします。
するとオプションメニューが呼び出されるので、その中から「複数の参加者が同時に共有可能」を選択します。
この操作により、即座に複数の参加者が各自の画面を共有できるようになります。
一時的なグループワークなどで利用したい場合に有効な方法です。
【参加者向け】他の人と同時に自分の画面を共有する方法
ミーティングのホストから複数人での同時画面共有が許可されていれば、参加者の操作は非常に簡単です。すでに他の誰かが画面を共有している状態でも、通常の手順で自分の画面共有を開始できます。
ミーティング画面下部のコントロールバーにある緑色の「画面を共有」ボタンをクリックし、共有したいデスクトップやアプリケーションウィンドウを選択して「共有」ボタンを押します。
この操作だけで、他の共有画面に加えて自分の画面も共有が開始されます。
一人の発表者がデュアルモニターなどを同時共有するやり方
デュアルモニターなど、複数のディスプレイを使用している発表者が両方の画面を同時に共有するには、特別な操作が必要です。
まず、ミーティングコントロールバーにある「画面の共有」ボタンをクリックし、共有選択ウィンドウを開きます。
次に、投影したい画面をCtrlを押しながら選択し、右下の「共有」ボタンをクリックすることで、接続されているすべてのモニターの画面が参加者に対して同時に共有されます。
これにより、続されているすべてのモニターの画面が参加者に対して同時に共有され、より情報量の多いプレゼンテーションが可能になります。
複数画面共有がうまくいかない時に確認したい3つのこと
Zoomで複数画面の共有を試みてもうまくいかない場合、いくつかの原因が考えられます。
参加者が共有を開始できない、または機能自体が見当たらないといった問題が発生した際には、まずホストの許可設定を確認することが重要です。
また、アプリのバージョンや利用している環境が機能に対応しているかどうかもチェックする必要があります。
これらのポイントを確認する操作で、多くの問題は解決に向かいます。
ホストから画面共有の許可が出ているか確認する
参加者が画面共有を開始できない場合、最も一般的な原因はホストが複数人の同時共有を許可していないことです。参加者側で「ホストが参加者の画面共有を無効にしました」というメッセージが表示される場合は、ホストに設定の変更を依頼する必要があります。
ホストは、ミーティングコントロールの「画面の共有」ボタン横にある「^」アイコンからメニューを開き、「複数の参加者が同時に共有可能」にチェックが入っているか確認します。
この簡単な確認操作で、参加者は画面共有を行えるようになります。
Zoomデスクトップアプリが最新版かチェックする
Zoomの機能は、アプリケーションのバージョンアップによって追加改善されるため、古いバージョンのままでは複数画面共有などの機能が正常に動作しない可能性があります。問題が発生した場合は、ホストと参加者の双方がZoomデスクトップクライアントを最新版に更新することをおすすめします。
バージョンの確認と更新の操作は、アプリを起動し、右上のプロフィールアイコンをクリックして表示されるメニューから「アップデートを確認」を選択することで実行できます。
常に最新の状態を保つことが安定した利用につながります。
モバイル端末やブラウザ版では利用できない制限を理解する
複数画面の同時共有機能は、利用できる環境に制限がある点を理解しておく必要があります。この機能は、WindowsおよびmacOS向けのZoomデスクトップクライアントでのみサポートされています。
そのため、スマートフォンやタブレットなどのモバイルアプリ版Zoomや、Webブラウザから参加している場合は、複数画面を同時に共有する操作は行えません。
他の参加者が共有した複数の画面を閲覧することは可能ですが、自ら共有を開始するにはデスクトップクライアントからミーティングに参加し直す必要があります。
まとめ
Zoomの複数画面共有機能には、複数の参加者が同時に各自の画面を見せ合う方法と、一人の発表者が複数のディスプレイを一度に提示する方法の2パターンが存在します。
複数人での共有を実現するには、ホストによる許可設定が不可欠であり、アカウント設定で事前に有効化するか、ミーティング中にその都度許可を与える必要があります。
もし共有がうまくいかない場合は、ホストの許可設定、Zoomアプリが最新版であるか、そしてデスクトップクライアントから利用しているかという3点を確認することが問題解決の糸口となります。
