アルコールチェッカーの寿命は? おすすめの記録管理ツールも紹介!

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事業に一定台数以上の自動車を利用している職場では、法令に基づくアルコールチェックが必要です。検査に用いるアルコールチェッカーは使用しているうちにやがて寿命を迎えます。本記事ではアルコールチェッカーの寿命の目安と、寿命によって生じる影響、寿命を変動させる要因について解説します。

目次

アルコールチェッカー(検知器)の寿命は?

アルコールチェッカーの寿命は、一般的には機器の使用開始日からの期間や、トータルの使用回数によって決まっています
しかしまだ寿命がきていない場合であっても、故障した場合や不具合が少しでも発生した場合は、買い替えが必要な点に注意が必要です。
また内蔵センサーの交換が必要になったら告知してくれるタイプの場合は、告知されたらすぐ交換するようにしてください。

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使用年数は1年〜1年半程度

アルコールチェッカーの使用期間による寿命は、一般的には1年から1年半程度です。この期間を過ぎると、センサーの精度が低下して正確な測定ができなくなる可能性があります。ただしこの期間はあくまで目安です。実際には使用する頻度や使用環境、または保管する環境によって期間が変動する場合があります。

そのため、まずは利用を開始した期間をしっかり記録しておきましょう。その上で、挙動が怪しくなったらメーカーに連絡して本体やセンサーを交換・買い替えをしたり、使用期間が過ぎる前でも定期的にメンテナンスしたりしてください。


使用回数が定められている 

アルコールチェッカーの寿命は、使用回数によっても変動します。内蔵されているセンサーが継続的な利用で劣化していくため、正確なアルコール濃度の測定ができなくなるからです。

使用回数の上限は一般的に1,000回から数万回が目安ですが、機器によって異なる上限が設定されています。この上限を超えると使用期間を過ぎた場合と同様に、センサーの交換や本体自体の買い替えが必要です。

アルコールチェッカーの寿命が切れたときの影響

アルコールチェッカーの寿命が尽きた場合に発生する最も顕著な影響は、測定結果の正確性が低下することです。
アルコールチェッカーは、呼気中のアルコール濃度を測定するためにセンサーを使用しています。センサーが劣化すると測定結果に直接影響を与え、誤ったアルコール濃度を示す可能性があります。その場合、飲酒をしていないのに高い数値が出たり、飲酒直後にもかかわらず検知できなかったりといった事態が発生しかねません。
このように寿命が切れた後のアルコールチェッカーを使用し続けることは、運転手や職場の判断を誤らせてしまう危険性があります。

アルコールチェッカーの寿命がきたら交換が必要な理由

道路交通法および道路交通法施行規則では、安全運転管理者による運転前後のアルコールチェック(目視などでの確認)が、2022年4月から義務化されています。アルコールチェックの内容を記録し、その結果を1年間保存することも必要です。
さらに2023年12月からは、アルコールチェックの際、目視のほかアルコールチェッカーを用いることが義務付けられました
緑ナンバー事業者だけでなく、一定台数以上の社用車などを所有して事業を営んでいる事業者(白ナンバー事業者)も、当該アルコールチェックを実施しなければなりません。

また、この法律ではアルコールチェッカーを常時有効に保持することも定められています。正しい数値が出ないアルコールチェッカーを使い続けることは、飲酒運転を見落とし重大な事故につながる恐れがあります。
したがって、故障したり寿命が切れたりしたまま放置することは、法令違反と判断される可能性があるため注意が必要です。
たとえ事故が起こらなくても、飲酒運転が発覚した場合、法令を守らなかったとして安全運転管理者や自社の責任も問われます。
参照元:警察庁|安全運転管理者の業務の拡充等

アルコールチェッカーの寿命に影響する要因

アルコールチェッカーの寿命は保管環境メンテナンス状況によって変動します。


保管している環境

アルコールチェッカーの寿命に大きく影響を与える要因のひとつに、使用していない間の保管場所の環境があります。適切な保管環境を維持することで、センサーの精度や機器全体の寿命を適正に保つことができます。

アルコールチェッカーは、直射日光が当たる場所や高温多湿な環境での保管を避ける必要があります。特に夏場の車内や暖房器具の近くなどの温度が極端に高くなる場所では、センサーが急激に劣化する可能性があるため、注意が必要です。
強い匂いがする場所もなるべく避けましょう。喫煙スペースの近くで煙草の匂いが移ったり、密閉された空間で芳香剤の匂いが移ったりしてセンサーが劣化することも考えられるため、職場の環境や一緒に置いておく物品にも注意してください。


メンテナンス状況

アルコールチェッカーの寿命と精度を維持するためには、センサーや本体の定期的なメンテナンスが欠かせません。

アルコールチェッカーのセンサーには「半導体式ガスセンサー」と「燃料電池式センサー」の2タイプが存在します。
「半導体式ガスセンサー」のメリットは、小型でコストも低く測定にかかる時間が短い点です。一方でアルコールに近い物質を誤検知しやすく、劣化も早いというデメリットがあります。センサーが交換できないタイプも多く、その場合センサーの寿命が切れたら本体も買い替えなければなりません。
「燃料電池式センサー」は、検査が外的要因に左右されにくいため検査結果の精度が高く、誤検知の可能性が少ないというメリットがあります。耐久性にも優れています。一方、半導体式に比べて高価な製品が多く、メンテナンスコストも高いのがデメリットです。

メンテナンスの方法は、各製品の取扱説明書に従い実施するほか、メーカーがメンテナンスサービスを提供している場合も多くあります。メンテナンスを依頼することで寿命を維持できるため、確認してみましょう。一方で、メンテナンスにも費用がかかることが多いため検知器自体を買い替えてしまう方が手間は少ないかもしれません。

アルコールチェッカーの交換に合わせて記録管理体制も見直しを

前述の通り、アルコールチェックの結果は、1年間保存しておくことが義務付けられています。しかしこの検査結果を人数分手動で記載・入力して紙に印刷して保存したり、パソコンに保存したりするのは、記帳と管理のための人手や時間がかかります。

株式会社AIoTクラウドがアルコールチェック義務化対象企業の安全運転管理者を対象に「アルコールチェック義務化に関する実施・運用状況調査」を実施したところ、職場における記録管理体制に課題があることがわかりました。
具体的には、2024年6月時点で30%以上の人が「本当にアルコールチェックを実施しているか確認できない」と回答しました。また「直行直帰・深夜早朝の点呼など確認が大変」、「管理者の業務負担が増えた」、「紙/エクセル管理が大変」といった管理上の問題について回答した人もそれぞれ30%以上です。
参照元:株式会社AIoTクラウド|【アンケート調査】安全運転管理者が今抱える課題と実態 今後の意識調査

こうした課題を解決するには、紙やExcelでの記録管理から脱却し、クラウドツールを活用した一元管理に移行することが有効です。

アルコールチェックの記録・管理におすすめのツール「スリーゼロ」

記録・保存義務の徹底と管理体制の改善に貢献するのが、株式会社AloTクラウドが提供するクラウドツール「スリーゼロ」です。

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スリーゼロは、120種類以上の機種と連携可能なので、すでにアルコールチェッカーを導入済みの職場であっても、管理システムに合わせた機器交換や追加での機器購入といった手間がかかりません。プランによって運転記録や検査結果をクラウド上で一元管理できるため、業務全体の効率化を図ることが可能です。運転手はスマートデバイス上で検査結果を遠隔で登録できるため、直行直帰や出張中であっても確実に対応可能です。

アルコールチェッカーの寿命を理解して適切に測定しよう

アルコールチェッカーは使用期間や使用回数によって寿命を迎え、交換や買い替えの必要性が生じます。寿命を保つために保管環境やメンテナンス状況に気を配り、正しい測定を行いましょう。適切な使用によって安全性と信頼を確保し、リスクを未然に防ぎましょう。

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