夏のオフィスに欠かせないエアコンは、カビが繁殖しやすくなる梅雨前に掃除することが重要です。この記事では業務用エアコンを自分で掃除する方法や掃除する際の注意点について解説します。さらに業務用エアコンを掃除することで得られるメリットや業務用エアコン掃除を外部に依頼するメリットについてご紹介します。
業務用エアコンやオフィスのエアコンは自分で掃除できる? やり方を解説
業務用エアコンにはさまざまな種類がありますが、専門業者に頼まず自分たちで掃除できる範囲は、フィルターとエアコンの外側部分に限られます。そこでここでは、業務用エアコンのフィルターと外側の掃除方法を解説します。
なお、エアコンの種類によってフィルターの取り外し方・取り付け方、掃除方法は異なるため、必ず取扱説明書をよく読んでから行ってください。
1.エアコンの電源を切る
電源が入ったままエアコン掃除をすると感電や漏電によってケガをしたり、故障したりする恐れがあるため、まずはエアコンの電源プラグを抜く、もしくはエアコン専用のブレーカーを落としましょう。
また、作業中にエアコンの部品が落下する可能性があるので、作業前にエアコン下にあるものを移動させ、十分な作業スペースを確保してから行ってください。このとき、エアコンのホコリなどが落ちることも考えて、ビニールシートなどを床に敷いておくと安心です。
2.フィルターを取り外す
スペースを確保してエアコンの電源を切ったら、フィルターを取り外します。ただし、前述したようにエアコンは種類によってフィルターの取り外し方が違うので注意が必要です。 例えば壁掛け型の場合、最初にフロントパネルを外してから本体に付いたフィルターを外します。一方、天井埋め込み型の場合には、グリルを外してからグリルに付いたフィルターを取り外さなければなりません。このとき無理やり取り外すと故障したり、もとに戻せなくなったりするため、慎重に作業を進めましょう。
3.フィルターの洗浄・本体の掃除
フィルターを取り外したらまずは表面の汚れを掃除機で吸い取ります。次にフィルターを水洗いします。汚れが落ちにくい場合には、アルカリ性または中性の洗剤を少量付けたスポンジやブラシで軽くこすって落としましょう。力任せにこするとフィルターが変形したり破損したりする恐れがあるので、やさしく丁寧に扱うのがポイントです。
フィルターの汚れが落ちたら水でよくすすいで、タオルで水気を拭き取ってから陰干しします。日干しはフィルターが縮んだり、劣化したりする可能性があるので避けてください。また、完全に乾く前にフィルターを取り付けるとカビの発生や悪臭の原因になるため、しっかり乾くまで待ちましょう。
フィルターを乾かしている間に、エアコンの外側をぬれた雑巾などで水拭きします。なお、飲食店や喫煙室などのエアコンはフロントパネルやグリルに油やヤニなどの汚れが付着しているので、なかなか汚れが落ちない場合にはアルカリ性または中性の洗剤を水で薄めたもので拭いてから、仕上げに水拭きをしましょう。
4.フィルターを取り付ける
フィルターがしっかり乾いたらエアコンに取り付けます。フィルターを取り外すときと同様に取り付ける際も取扱説明書を確認することが大切です。フィルターを取り付けたらエアコンが正常に稼動するかチェックしましょう。また、時間があれば20~30分程度送風運転をし、エアコンの内部までしっかり乾燥させることでカビの発生を抑えられます。
業務用エアコンなどオフィスのエアコンを掃除することで得られるメリット
空気が清潔になって健康被害を減らせる
エアコン掃除を行わないとエアコン内部にカビやホコリ、雑菌などが発生し、使用時に空気と一緒にオフィスに拡散してしまいます。これらの汚れはアレルギー症状を引き起こし、従業員の健康を脅かすだけでなく、業務に支障が出る恐れもあります。しかし、エアコンを定期的に掃除すればカビが発生・増殖するのを防ぎオフィス内の空気を清潔な状態に保てます。そして、従業員を健康被害から守ることができます。
冷却効率が改善して光熱費の節約につながる
定期的なエアコン掃除は電力消費の削減につながります。フィルターにホコリがたまった状態のエアコンは、運転効率が下がって空気を集めるときや放出する際に多くの電力を使うため、消費電力が上がって電気代がかかります。
しかし、エアコンを小まめにきれいにすれば、冷却効果が改善し、電気代の節約につながります。また、定期的な掃除をすることでエアコンの負担を軽減でき、故障しにくくなることもメリットです。
業務用エアコンを自分で掃除する際の注意点
転倒や落下でケガをする危険性がある
業務用エアコンを自分で掃除するときにまず気を付けるべきポイントは転倒や落下です。業務用エアコンの多くは、天井に設置されています。フィルターの取り外し・取り付けは高所作業となるため、転倒や落下でケガをしないように十分に注意することが大切です。また、安全のために掃除する際は必ず複数人で行うようにしましょう。2人以上で作業をすれば脚立を支えてもらえて安全性が高まり、フィルターなどの受け渡しもできるので作業効率もアップします。
電気系統に触れると故障する可能性がある
エアコンの電気系統に触れてしまうと、それが原因で事故や故障する恐れがあります。そのため、掃除の際には内部には触れないように気を付けましょう。また万が一、掃除中に電気系統に触れて故障してしまった場合、修理に出しても保証が認められないケースがあるので注意が必要です。
エアコンの内部洗浄は専門知識が必要
自分たちでできるエアコンクリーニングの範囲は、フィルターとエアコンの外側のみです。内部を洗浄するためには相応の専門知識が必要です。それ以外にも高圧洗浄機やスチームクリーナーなどの専用機器や業務用の洗剤もそろえなければなりません。したがって内部まできれいにしたいのであれば、自分でやろうとせずに専門業者に依頼するのが賢明です。
業務用エアコンは外注するのがおすすめ
業務用エアコンの掃除は自分で行うことも可能ですが、転倒や落下、故障といったリスクがあります。また、エアコン内部までの細かなクリーニングは自分たちでは難しいため、「使用時に異音や異臭がする」「エアコンの効きが悪い」「2年以上掃除していない」「自分で掃除をしても臭いがする」といった場合には、専門業者に外注するのがおすすめです。
専門業者に依頼すれば、エアコン内部まで分解して専門の機材や洗剤で丁寧に洗浄してくれます。そのため、自分で専門的知識を学んでエアコン内部までメンテナンスを行うよりも故障や事故のリスクが防げ、掃除にかかる時間やコストも抑えられます。
さらに、専門業者に定期的に掃除してもらうことでエアコンの問題点を早期に発見できます。頻度としては月に1度自分でフィルターやエアコンの外側の掃除をしつつ、2~3年に1度のペースで専門業者に依頼することで、大きな故障や事故を未然に防げて電気代の節約にも役立ちます。
まとめ: 業務用エアコン内部の掃除はプロに頼みましょう
オフィスのエアコンは掃除を怠ると従業員の健康被害を招きかねないため、月に1回は自分たちでフィルター掃除をすることが大切です。ただし、徹底したクリーニングは自分たちだけで行うのでは難しく危険なため、定期的にプロのエアコンクリーニングを利用しましょう。ビズらくでは、法人向け清掃サービス を見積査定なしで全国提供しています。ぜひ検討してみてください!