Zoom Workplaceのインストール方法と使い方を解説!

ZoomWorkplaceは、AI搭載型のコラボレーションプラットフォームとして、従来のZoomから名称とデザインが刷新され、機能も強化されています。チームの連携と生産性向上を支援するための機能が豊富に搭載されており、ミーティング、チャット、電話、メール、カレンダーなど、ビジネスに必要なコミュニケーションツールを一元的に管理できます。本記事では、ZoomWorkplaceのダウンロードとインストール方法から、ミーティングの開催・参加、そして多彩な機能や料金プランまで、導入や活用を検討している企業担当者や個人ビジネスユーザー向けに詳しく解説します。

目次


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Zoom Workplaceの概要

ZoomWorkplaceは、ビデオ会議ツールとして広く知られるZoomが進化を遂げた、AI搭載型の統合コラボレーションプラットフォームです。従来のZoomがビデオ会議に重点を置いていたのに対し、ZoomWorkplaceはミーティングに加えてチャット、電話、メール、カレンダー、ホワイトボードといった多様な機能を統合し、チームの生産性向上と円滑な連携を促進します。有料プランでは、AICompanionによる議事録作成や要約、リアルタイム翻訳機能など、より高度な機能が利用可能となり、業務効率化を強力にサポートします。

Zoom Workplaceとは

ZoomWorkplaceは、2024年4月15日に一般提供が開始されたZoomの最新バージョンであり、従来の「ZoomOne」から名称とデザインが刷新された、AI搭載型のコラボレーションプラットフォームです。この「app」は、チームワークの再構築とメンバー間の円滑な連携、そして生産性向上をサポートする新しい機能群を含んでいます。ZoomWorkplaceは、コミュニケーション、従業員エンゲージメント、スペース、生産性向上に関するソリューションを単一プラットフォームにまとめ、AICompanion機能がプラットフォーム全体で利用できます。従来のZoomはビデオ会議ツールとしての認識が強いですが、ZoomWorkplaceは日常のチームワークやプロジェクト管理を一元化できる多機能型プラットフォームへと進化しています。例えば、画面上部のナビゲーションバーがシンプルになり、ユーザーがよく使うタブをドラッグ&ドロップで自由に整理できるようになりました。また、「ミーティング」と「カレンダー」機能が統合され、会議に必要な情報やアセットを1か所で確認できるほか、ミーティング終了後にはAICompanionによる要約や録画、継続的ミーティングチャットへもアクセス可能です。このように、ZoomWorkplaceは単なる会議ツールを超え、ビジネスにおける多様なニーズに応えるための包括的な「app」として設計されています。

AIによる機能強化

ZoomWorkplaceでは、AICompanion(AIコンパニオン)と呼ばれるAIアシスタントが標準機能として追加料金なしで利用可能です。このAI機能は「Sparkle」マークで示され、Zoomプラットフォーム全体にわたってユーザーの効率的な作業をサポートします。例えば、ミーティングに遅れて参加した場合でも、AICompanionに質問することで、ミーティング中にリアルタイムで聞き逃した内容の要約を得ることができます。また、ミーティングの録音内容を自動で議事録や要約に変換し、重要なポイントを瞬時に抽出することも可能です。これにより、議事録作成の手間が大幅に削減されます。さらに、AI対応のチャット機能では、質問への即時回答やファイル検索が実現し、ミーティング外の作業もスムーズに進められます。将来的には、会話内容に基づいてタスクを検出・提案・完了をサポートするZoomTasksも搭載される予定です。これらのAI機能は、ミーティングの準備、進行、終了後のフォローアップといった一連の業務プロセスにおいて、自動化と効率化を強力に推進し、ユーザーの生産性を向上させます。

有料ライセンスによる機能制限の解除

ZoomWorkplaceの無料プランである「ベーシック」アカウントでも基本的な機能は利用できますが、ミーティングの開催時間に40分の制限があります。3人以上が参加するミーティングは40分で強制的に切断され、アカウント保持から18か月経過している場合は、次のミーティングを開始するまでに10分間の待機時間が発生します。この時間制限は、ビジネスでの継続的な利用において大きな制約となるでしょう。一方、有料ライセンスを契約することで、この40分制限が解除され、ミーティングの開催時間が実質無制限(最大30時間)となります。有料プランには「プロ」「ビジネス」「エンタープライズ」など複数の種類があり、それぞれ利用できる機能やライセンス数、価格が異なります。例えば、「プロ」プランでは、最大100名までの参加者に対応し、クラウドレコーディングやAICompanionも利用可能です。企業が組織的にZoomWorkplaceを活用し、業務効率化を図るためには、無料プランの機能制限を解除できる有料ライセンスへのアップグレードが推奨されます。有料プランでは、クラウドレコーディングやAICompanionといった便利な機能が追加料金なしで利用できるため、より効率的なコラボレーション環境を構築できます。


Zoom Workplaceを始める準備

ZoomWorkplaceを効果的に活用するためには、いくつかの準備が必要です。まず、ご使用のデバイスがZoomWorkplaceの推奨するOSに対応しているか確認しましょう。次に、オンラインミーティングの品質を高めるために、推奨される周辺機器を準備することも重要です。そして、最も基本的なステップとして、ZoomWorkplaceアプリのダウンロードとインストールが必要になります。最後に、アカウントを作成し、サインアップを完了することで、ZoomWorkplaceの各種機能を利用する準備が整います。これらのステップを踏むことで、スムーズにZoomWorkplaceを使い始めることができます。

対応OSのデバイス準備

ZoomWorkplaceは、様々なデバイスやOSに対応しており、WindowsやmacOSのパソコン、iPhoneやiPadといったiOSデバイス、そしてAndroid搭載のスマートフォンやタブレットなど、幅広い環境で利用できます。特に、デスクトップクライアントはWindows(64-bit/32-bit)、macOS、Linuxに対応しています。モバイルアプリはiOS12.0以降、Android5.0以降のバージョンが推奨されており、古いバージョンのOSでは一部機能が制限される可能性もあります。より快適なミーティング体験のためには、最新のOSバージョンにアップデートしておくことが望ましいでしょう。また、OSのバージョンだけでなく、デバイスのスペックも重要です。安定した動作と高品質な映像・音声を実現するためには、一定以上のCPU、RAM、ストレージ容量を備えたデバイスが推奨されます。これにより、スムーズなインストールと、その後のappの安定した動作が期待できます。特に大規模なミーティングや、複数のアプリケーションを同時に使用する場合には、デバイスのパフォーマンスが重要となるため、事前に確認しておくことが賢明です。

推奨される周辺機器

Zoom Workplaceを快適に利用するためには、いくつかの周辺機器を準備することが推奨されます。まず、高画質なウェブカメラは、参加者との円滑なコミュニケーションに不可欠です。内蔵カメラでも利用は可能ですが、よりクリアでプロフェッショナルな印象を与えるためには、外付けの高性能なカメラを検討すると良いでしょう。次に、クリアな音声を送受信するためのマイクも重要です。周囲の雑音を拾いにくいノイズキャンセリング機能付きのマイクや、複数人でのミーティングに適したスピーカーフォンなど、用途に応じた選択肢があります。内蔵マイクでも利用できますが、ハウリングや音質の劣化を防ぐためにも、専用のマイクの使用が推奨されます。最後に、音声を鮮明に聞き取るためのスピーカーもミーティングの質を左右します。ヘッドセットを使用すれば、周囲の音を気にせず集中できるだけでなく、音声の送受信もよりクリアになります。これらの周辺機器は、オンラインミーティングの品質を向上させ、よりスムーズで効果的なコミュニケーションを実現するために役立ちます。

Zoom Workplaceアプリの導入

ZoomWorkplaceのアプリを利用するには、まずお使いのデバイスにダウンロードし、インストールする必要があります。パソコンの場合、Zoomの公式サイトから最新版のクライアントであるZoomWorkplaceDesktopClientのexeファイルをダウンロードできます。WindowsであればZoomInstaller.exe、macOSであればZoom.pkgといった名称のファイルが提供されています。ダウンロードが完了したら、そのexeファイルまたはappファイルを実行して、アプリをインストールします。画面の指示に従って進めるだけで、比較的簡単にインストールが完了します。スマートフォンやタブレットの場合、appストア(iOSはAppStore、AndroidはGooglePlayストア)からZoomWorkplaceを検索し、ダウンロードしてインストールします。検索する際はzoomappやzoominstalltoなどのキーワードで探すと見つけやすいでしょう。モバイル版のappも同様に、数ステップで導入が可能です。常に最新版のアプリを使用することで、新機能の利用やセキュリティの強化が図れるため、定期的にアップデートを確認することも重要です。これにより、スムーズにZoomWorkplaceを使い始めることができます。

アカウント作成(サインアップ)

Zoom Workplaceを利用するには、まずアカウントを作成しサインアップを行う必要があります。Zoomのウェブサイトにアクセスし、無料でサインアップまたは今すぐサインアップのボタンをクリックします。生年月日を入力し、その後、メールアドレスを入力する画面が表示されます。入力したメールアドレス宛に認証番号が送信されるので、その番号を所定の欄に入力して認証を完了させます。次に、氏名とパスワードを設定し、アカウント情報を登録します。この際、セキュリティのためにも推測されにくい複雑なパスワードを設定することが重要です。パスワード設定後、カレンダー連携や指紋認証ID、プロフィールカスタマイズなどのオプション設定が求められる場合がありますが、これらは後で設定することも可能です。初期設定が完了したら、はじめにをクリックすることでZoom Workplaceの利用が開始されます。オンライン会議に参加するだけであればアカウントは不要な場合もありますが、ミーティングの主催や様々な機能を利用するためには、アカウントの登録とサインインが必須となります。


Zoom Workplaceでのミーティング開催

Zoom Workplaceでミーティングを開催する準備が整ったら、ミーティングを設定し、参加者を招待する手順を把握することが重要です。ミーティングは、即座に開始することも、事前にスケジュールを設定して予約することも可能です。どちらの方法でも、ホストとしてミーティングを効率的に管理し、円滑なコミュニケーションを実現するための機能が提供されています。

ミーティングのスケジュール設定と即時開始

ZoomWorkplaceでは、ミーティングのスケジュール作成と即時開始の2つの方法でミーティングを予約し、ホストとして開催することができます。即時ミーティングを開始する場合は、ZoomWorkplaceデスクトップアプリのホーム画面にある新規ミーティングボタンをクリックするだけで、すぐにミーティングが開始されます。この方法は、突発的な打ち合わせや急な連絡が必要な場合に便利です。一方、事前にミーティングのスケジュールを設定する場合は、ZoomWorkplaceアプリのスケジュールボタンをクリックします。ミーティングの議題、日時、期間、パスコードの要否、待機室の有無などを設定し、スケジュール作成を完了します。これにより、参加者には事前にミーティング情報が通知され、スムーズな参加を促すことができます。また、Googleカレンダーなどの外部カレンダーと連携させることで、さらに効率的なスケジュール管理が可能です。これにより、参加者へのリマインダー設定や、会議に必要な資料の事前共有なども容易に行えるため、ミーティングの準備がより円滑に進みます。

参加者の招待方法

Zoomミーティングに他の参加者を招待する方法はいくつかあります。ミーティングをスケジュール設定すると、自動的に招待リンクとミーティングID、パスコードが生成されます。これらの情報を参加者に共有することで、ミーティングへの参加を促すことができます。最も一般的な方法は、招待リンクをメールやチャットツールで送信することです。参加者は送られてきたリンクをクリックするだけで、簡単にミーティングに参加できます。また、カレンダーにミーティングを連携した場合、カレンダーの招待機能を利用して参加者に招待を送信することも可能です。これにより、参加者は自分のカレンダーにミーティングが登録され、リマインダー機能も活用できます。招待する際には、ミーティングの開始時刻、終了時刻、議題など、必要な情報をすべて含めるようにしましょう。これにより、参加者がスムーズにミーティングに参加し、円滑なコミュニケーションを始めることができます。


Zoom Workplaceミーティングへの参加

Zoom Workplaceミーティングへの参加は簡単で、招待リンクを利用する方法とミーティングIDを使用する方法の2通りがあります。どちらの方法でも、スムーズにオンラインミーティングに参加できるため、参加者は特別な準備をすることなく、すぐにコミュニケーションを開始できます。

招待リンクからの参加

Zoom Workplaceミーティングに「参加方法」として最も手軽なのは、招待リンクからの参加です。ホストから送られてくる招待リンク(URL)をクリックするだけで、特別な操作をすることなくミーティングに参加できます。このリンクはメールやチャットツール、カレンダーの招待などに記載されていることが一般的です。リンクをクリックすると、Zoom Workplaceアプリが自動的に起動し、ミーティングルームへと誘導されます。もしアプリがインストールされていない場合は、ウェブブラウザでの参加を促されるか、アプリのダウンロードページに案内されることもあります。この方法であれば、複雑な「ミーティングID」やパスコードの入力が不要なため、オンライン会議に不慣れな方でも迷うことなくスムーズに参加できるでしょう。

ミーティングIDでの参加

招待リンクがない場合や、より直接的にミーティングに参加したい場合は、ミーティングIDとパスコードを使用して参加する方法があります。Zoom Workplaceアプリを起動し、ホーム画面に表示される「参加」ボタンをクリックします。すると、ミーティングIDとパスコードの入力を求められる画面が表示されるので、ホストから共有されたミーティングIDとパスコードを正確に入力し、「参加」ボタンをクリックします。この参加方法は、招待リンクが手元にない場合や、セキュリティ上の理由からIDとパスコードが個別に共有される場合に特に有効です。入力ミスがあるとミーティングに参加できないため、正確に入力することが重要です。また、ミーティングIDとパスコードは、通常、ミーティングの招待状や事前通知に含まれています。


Zoom Workplaceの基本機能

ZoomWorkplaceは、単なるビデオ会議ツールにとどまらず、多様な基本機能を備えています。チームチャットでのリアルタイムコミュニケーション、ファイルの共有、画面共有による視覚的な情報共有、そしてホワイトボード機能による共同作業は、オンラインでのコラボレーションを強力にサポートし、チームの生産性向上に貢献します。

チームチャットの使用

ZoomWorkplaceの「チームチャット」機能は、ミーティング中だけでなく、日常的なチーム内のコミュニケーションツールとしても活用できます。リアルタイムでのメッセージの送受信はもちろんのこと、ドキュメントや画像などのファイルを共有することも可能です。これにより、ミーティングで議論した内容をチャットで継続して話し合ったり、プロジェクトの進捗状況を共有したりと、多様なシーンで活用できます。チャットは1対1のダイレクトメッセージから、プロジェクト単位のグループチャットまで柔軟に設定でき、効率的な情報共有が可能です。また、チャット履歴の検索機能や、絵文字によるリアクション機能も充実しており、コミュニケーションをより円滑にします。さらに、チャット内にホワイトボードやドキュメントをタブとして埋め込むこともできるため、アプリを切り替える手間なく作業を進められる点も大きなメリットです。

ファイルの共有方法

ZoomWorkplaceでは、ミーティング中に簡単にファイルを共有できる「共有」機能が備わっています。参加者間で資料や画像をリアルタイムで共有し、議論を深めることが可能です。ミーティング中に画面下部に表示される「ファイルを共有」ボタンをクリックすることで、PCに保存されているファイルや、GoogleDrive、Dropboxなどのクラウドストレージ上のファイルを直接選択して共有できます。共有されたファイルは、参加者全員がダウンロードできるため、ミーティング後の情報共有もスムーズに行えます。また、チャット機能を使ってファイルを共有することも可能です。チームチャット内で直接ファイルを添付して送信することで、参加者全員がいつでもファイルにアクセスできるようになります。これにより、会議の効率化はもちろん、プロジェクトの進行に必要な情報共有を円滑に進めることができます。

画面の共有機能

Zoom Workplaceの「画面の共有」機能は、オンラインミーティングにおいて非常に重要な役割を果たします。この機能を使用することで、ホストや共同ホストは自分のパソコン画面全体、特定のアプリケーションウィンドウ、または特定のファイルなどを参加者全員にリアルタイムで表示できます。例えば、プレゼンテーション資料を画面に映しながら説明したり、表計算ソフトのデータを一緒に確認したり、ウェブサイトを閲覧しながら意見交換をしたりと、多岐にわたる用途で活用可能です。画面共有を開始するには、ミーティングコントロールバーにある「画面を共有」ボタンをクリックし、共有したい画面やアプリケーションを選択します。共有中は、共有された画面に直接書き込みを行う「注釈」機能も利用できるため、視覚的なコミュニケーションをさらに促進できます。この機能は、複雑な情報をわかりやすく伝えたり、共同で作業を進めたりする際に非常に効果的です。

ホワイトボード機能

Zoom Workplaceの「ホワイトボード」機能は、オンラインミーティングにおける共同作業を強力にサポートします。この機能は、従来のZoomにも搭載されていましたが、2022年4月のアップデートで「Zoom Whiteboard」として機能が大幅に強化され、ミーティング中だけでなく、ミーティングの前後でも利用可能になりました。デジタルキャンバス上で自由にアイデアを書き込んだり、図形を描いたり、テキストを追加したりすることができます。複数の参加者が同時に編集できるため、リアルタイムでのブレインストーミングや議論に最適です。作成されたホワイトボードはクラウド上に自動的に保存され、共有されたメンバーはいつでもアクセスして編集を続けることが可能です。これにより、ミーティングで生まれたアイデアを継続的に発展させることができます。有料プランでは編集可能なボード数に上限がなく、カスタムテンプレートの利用など、さらに高度な機能が提供されるため、より多様な用途で活用できるでしょう。


Zoom Workplaceの応用機能

ZoomWorkplaceには、基本機能に加えて、オンラインミーティングをより効果的かつ効率的にするための応用機能が多数搭載されています。ミーティングの録画、リモートでのコントロール、ブレイクアウトルームの活用、そしてスポットライトビデオの利用は、それぞれが異なるニーズに対応し、多様なビジネスシーンでの活用を可能にします。

ミーティングの録画

ZoomWorkplaceには、ミーティングの記録を保存するための録画機能が搭載されています。この機能には、ローカルレコーディングとクラウドレコーディングの2種類があります。ローカルレコーディングは、ミーティングの映像や音声を自身のPCのストレージに直接保存する方法で、無料プランでも利用可能です。一方、クラウドレコーディングは、ミーティングデータをZoomクラウドに保存する方式で、こちらは有料ライセンスを持つユーザーのみが利用できます。クラウドレコーディングの大きな利点は、PCの容量を圧迫しないことや、録画データを簡単に共有できる点です。録画されたミーティングは、後から議事録の作成や内容の確認に役立つだけでなく、参加できなかったメンバーへの情報共有にも活用できます。有料プランのプロやビジネスでは1ライセンスあたり5GBのクラウドストレージが提供され、エンタープライズプランでは容量無制限となります。これにより、重要なミーティングをレコーディングし、必要な時にいつでもアクセス・共有することが可能です。

リモートでのコントロール

ZoomWorkplaceの「リモートコントロール」機能は、ミーティング中に他の参加者のデスクトップを遠隔で操作できる便利な機能です。この機能は、主にテクニカルサポートや共同作業を行う際に役立ちます。例えば、ソフトウェアの使い方を説明する際に、相手の画面を直接操作して手順を示したり、資料の修正箇所を指示したりすることが可能です。リモートコントロールの開始は、画面共有中に「リモート制御」のオプションを選択することで行います。操作を許可する参加者を選択し、相手が承認することで、遠隔操作が開始されます。もちろん、セキュリティ上の配慮から、操作される側はいつでもリモートコントロールを停止できます。この機能は、対面でのサポートが難しい状況や、共同でのドキュメント編集など、より密接な協業が必要な場合に、円滑なコミュニケーションと効率的な作業を実現します。

ブレイクアウトルームの活用

ZoomWorkplaceの「ブレイクアウトルーム」機能は、大規模なミーティングを少人数のグループに分割し、それぞれが独立して議論を行えるようにする機能です。この機能は、研修、ワークショップ、グループディスカッションなど、参加者同士の活発な意見交換を促したい場合に非常に効果的です。ホストは、参加者をランダムに割り当てたり、手動でグループ分けしたり、参加者自身に選択させたりすることができます。各ブレイクアウトルームには、それぞれ独自の音声・ビデオ環境が用意され、メインのミーティングとは切り離された状態で議論が進められます。ホストは各ルームを巡回して状況を確認したり、全体へのメッセージを送信したりすることも可能です。また、設定された時間が経過すると、自動的にすべての参加者がメインルームに戻るようにすることもできます。この機能は、大人数での一方的な情報伝達だけでなく、双方向のコミュニケーションと深い議論を促進し、ミーティングの質を高める上で重要な役割を果たします。

スポットライトビデオの利用

ZoomWorkplaceのスポットライトビデオ機能は、特定の参加者のビデオフィードをすべての参加者の画面で大きく表示し、強調する機能です。これは、大人数でのミーティングやウェビナーにおいて、発表者や主要なスピーカーに注目を集めたい場合に非常に有効です。通常、Zoomでは発言している参加者が自動的に大きく表示される「アクティブスピーカービュー」が採用されていますが、スポットライトビデオを設定することで、たとえ他の人が発言していても、指定した参加者が常に画面の中心に表示されるようになります。ホストまたは共同ホストが、注目させたい参加者のビデオフィード上で右クリックし、「スポットライトビデオ」を選択することで設定できます。これにより、参加者は誰が話しているのか、または誰に注目すべきかが一目で分かり、情報伝達の効率が向上します。特に、プレゼンテーションや講演、質疑応答など、特定の人物に焦点を当てたい場面で、効果的なコミュニケーションをサポートします。


Zoom Workplaceのライセンスとプラン

ZoomWorkplaceは、様々なビジネスニーズに対応できるよう、複数のライセンスとプランを提供しています。無料のベーシックプランから、より高度な機能や参加者数をサポートする有料プランまで、その種類は多岐にわたります。各プランの料金を理解し、自社の規模や目的に合った最適なプランを選ぶことが重要です。また、ZoomRoomsとの関連性や、法人向けの具体的なプラン詳細、さらに追加可能な有料機能についても確認することで、ZoomWorkplaceの導入を検討する上での判断材料となるでしょう。

Zoom WorkplaceとZoom Roomsの関連性

ZoomWorkplaceは、オンラインでのコラボレーションを包括的にサポートするプラットフォームであり、ZoomRoomsはその中に含まれるソリューションの一つです。ZoomRoomsは、会議室などの物理的なスペースから複数人が同時にZoomWorkplaceのミーティングに参加するためのシステムで、専用のハードウェアとソフトウェアを組み合わせることで実現します。これにより、ハイブリッドワーク環境におけるオフィスとリモートワークの間のシームレスな連携を可能にします。例えば、会議室に設置された大画面ディスプレイや高性能なマイク・カメラを通して、リモートの参加者もまるで同じルームにいるかのような臨場感でミーティングに参加できます。エンタープライズプランなど、一部の法人向けプランではZoomRoomsライセンスが標準装備されている場合もあります。このように、ZoomWorkplaceは個人やチームのデスクトップ環境だけでなく、会議室などの共有スペースもZoomのエコシステムに取り込み、あらゆる働き方に対応できるような連携性を提供しています。

法人向けZoom Workplaceのプラン詳細

法人向けZoomWorkplaceには、様々な規模の企業に対応する複数の有料プランが用意されており、それぞれのライセンスによって利用できる機能や価格が異なります。主な種類として、プロ、ビジネス、エンタープライズの3つが挙げられます。これらのプランは、年間契約と月額契約を選択でき、年間契約の方が単月契約よりも価格が低く設定されていることが多いです。例えば、イッツコムではプロプランが年額30,700円(税抜)、ビジネスプランが年額42,220円(税抜)で提供されています。各プランは、最大参加人数、クラウドレコーディング容量、管理機能の有無などで差別化されています。

プロライセンスの特徴

「プロライセンス」は、小規模チーム向けの有料プランで、無料のベーシックプランと比較して多くの機能制限が解除されます。特に大きな特徴は、ミーティングの時間制限が実質無制限(最大30時間)になる点です。無料プランの40分制限では、ビジネスにおける長時間の会議や研修には対応できませんが、プロプランであれば制限を気にせずミーティングを開催できます。また、最大100名までの参加者に対応し、共同ホストや代替ホストを指名できる機能も利用可能です。クラウドレコーディング機能も利用できるようになり、1ライセンスあたり10GBのストレージが提供されます。さらに、AICompanion(AIアシスタント)も追加料金なしで利用でき、ミーティングの要約や文字起こしといった機能で生産性向上が期待できます。投票機能や終了後アンケート機能も利用できるため、ミーティングの質を高めることができます。プロプランは1ライセンスから契約可能で、中小企業や個人事業主が本格的にZoomを活用する際に適した価格設定となっています。

ビジネスプランの概要

ビジネスプランは、中小企業向けに設計された有料プランで、プロプランの全機能に加え、より多くの参加者数に対応し、企業向けの管理機能が強化されています。このプランでは、ミーティングの最大参加人数が300名に拡大されます。これにより、部門会議や中規模の全体会議など、より大人数でのオンラインミーティングに対応できるようになります。また、管理用ダッシュボードが利用可能になり、アカウントオーナーや管理者がユーザーの利用状況やミーティングの通信状態を一元的に把握できるようになります。SAMLシングルサインオン(SSO)にも対応しており、企業内の認証システムと連携することで、セキュリティと利便性が向上します。さらに、カスタムブランディング機能により、ミーティングルームに自社のロゴなどを表示させることも可能です。ビジネスプランの料金は、代理店によって異なりますが、例えば年額42,220円(税抜)といった価格で提供されることがあります。このプランは、プロプランでは不足するより高度な管理機能や参加者数を求める企業に適しています。

ビジネスプラスプランの利点

「ビジネスプラスプラン」は、ビジネスプランの機能に加え、さらに拡張された機能を提供する上位の有料プランです。このプランの主な利点は、ZoomPhone(クラウドPBX電話システム)が統合されている点です。これにより、ZoomWorkplaceのプラットフォーム内で、ビデオ通話だけでなく電話機能も利用できるようになり、ビジネスコミュニケーションの多様なニーズに対応できます。また、クラウドへの録画容量が10GBまで利用可能になり、より多くのミーティングデータを保存・管理できるようになります。ビジネスプラスプランは、グローバルなビジネス環境に最適化されており、外部業務アプリとの高度な連携も実現します。さらに、ビジネスプラスプランは、ZoomRoomsライセンスが含まれる場合もあり、会議室からの参加もスムーズに行えるようになります。このプランは、単なるビデオ会議ツールとしてだけでなく、包括的なコミュニケーション基盤としてZoomWorkplaceを最大限に活用したい企業、特に電話システムとの統合を重視する企業にとって非常に有利な選択肢となるでしょう。年額は54,560円(税込)など、代理店によって設定されています。

追加可能な有料機能

ZoomWorkplaceは、基本プランに加えて、特定のニーズに対応するための追加可能な「有料機能」を提供しています。これらの機能は、ビジネスの規模や目的に応じて柔軟に拡張できるため、必要な機能のみを導入することが可能です。

大規模ミーティングへの対応

ZoomWorkplaceの標準プランでは参加人数に制限がありますが、追加機能の「大規模ミーティング」オプションを契約することで、大人数でのミーティングやウェビナー開催に対応できます。このオプションを利用すると、最大1,000名までの参加者が同時に音声・映像・画面を共有しながら会議に参加できるようになります。通常のZoomプランの参加人数では対応が難しい全社会議、大規模な研修、オンラインイベント、そしてウェビナー形式での情報発信などに適しています。大規模ミーティング機能は、月額7,500円程度の追加料金で利用でき、通常のZoomプランに加えて契約する形式となります。これにより、より広い層へリアルタイムで情報を届けたい場合や、参加者数の多いイベントを計画している場合に、高品質なコミュニケーション環境を実現できます。

クラウドストレージの拡張

ZoomWorkplaceの有料プランにはクラウドレコーディング機能が含まれており、ミーティングの録画データをZoomクラウドに保存できます。しかし、プランによって提供されるクラウドストレージの容量には限りがあります。プロやビジネスプランでは、1ライセンスあたり5GBの容量が提供されますが、長時間のミーティングを頻繁に録画する場合や、多数のユーザーが録画機能を利用する場合には、追加のストレージ容量が必要となることがあります。このような場合、追加の有料オプションとしてクラウドストレージの拡張が可能です。30GB(約100時間分)から最大5TB(約17,500時間分)まで、ニーズに合わせて容量を購入できます。エンタープライズプランではクラウドストレージが無制限で提供されるため、大企業での利用に適しています。これにより、録画データの保存場所や共有の手間を気にすることなく、効率的な記録管理と情報共有が可能になります。

リアルタイム翻訳機能

ZoomWorkplaceには、国際的なコミュニケーションを円滑にするための「リアルタイム翻訳機能」も追加可能な有料機能として提供されています。この機能は、会議やウェビナー中に話されている内容を、自動的に多言語で字幕表示するものです。参加者は自身の画面上で字幕の表示を切り替えたり、希望する言語に変更したりできるため、異なる言語を話す参加者間でも円滑なコミュニケーションを図ることが可能になります。月額750円程度の追加料金で利用でき、ZoomMeetingsとZoomWebinarsの両方で利用可能です。この翻訳機能は、グローバルなチームでのミーティングや、多言語の参加者が集まる国際会議、あるいは海外の顧客との商談など、言語の壁を越えたコミュニケーションが求められる場面で非常に有効です。これにより、通訳者の手配なしに、リアルタイムでスムーズな情報共有を実現し、国際的なビジネス展開を強力にサポートします。


Zoomの契約方法

Zoom Workplaceの導入を検討する際、契約方法には主に「直接契約」と「代理店契約」の2つの選択肢があります。それぞれの契約方法には異なるメリットとデメリットが存在するため、自社のニーズや運用体制に合った最適な方法を選ぶことが重要です。どちらの契約方法も、Zoom Workplaceの機能やサービス自体に大きな違いはありませんが、料金体系、サポート体制、支払い方法などに違いが生じることがあります。

直接契約の選択

ZoomWorkplaceを導入する際の「契約方法」の一つに、Zoom社と直接契約する方法があります。直接契約のメリットは、迅速な導入が可能であることと、料金体系が明確である点です。Zoomの公式サイトから直接プランを選択し、クレジットカードなどで支払いを完了すれば、すぐにサービスを利用開始できます。特に少数のライセンスから始めたい個人事業主や小規模チームにとっては、手軽に導入できる点が魅力となるでしょう。しかし、直接契約の場合、サポート体制が英語中心となることが多く、日本語での詳細なサポートが必要な場合には課題となる可能性があります。また、請求書払いに対応していない場合が多く、クレジットカード決済が基本となるため、企業によっては経理処理上の制約が生じることもあります。法人での導入を検討する際は、これらの点を考慮し、自社の運用体制やサポートへの要望と照らし合わせて検討することが重要です。

代理店契約の選択

ZoomWorkplaceを導入するもう一つの契約方法として、国内の代理店を通じて契約する方法があります。代理店契約の最大のメリットは、日本語での充実したサポートを受けられる点です。ZoomWorkplaceの初期設定、運用に関する相談、トラブルシューティングなど、日本語でのきめ細やかなサポートが期待できます。特に、IT担当者が少ない中小企業や、ZoomWorkplaceの導入が初めての企業にとっては、このサポート体制は大きな安心材料となるでしょう。また、代理店によっては請求書払いや口座振替など、クレジットカード以外の支払い方法に対応している場合が多く、企業の経理処理のニーズに合わせやすいという利点もあります。さらに、ライセンス数の下限が直接契約よりも柔軟であったり、複数の製品を組み合わせたお得な購入方法を提案してもらえるケースもあります。デメリットとしては、直接契約に比べて導入までにやや時間がかかる場合があることや、代理店によって料金設定や提供されるサービス内容に違いがある点が挙げられます。そのため、複数の代理店を比較検討し、自社のニーズに最も合ったパートナーを選ぶことが重要です。


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Zoomを使ったWEB会議の活用

Zoomを活用したWEB会議のメリットや、活用場面、ブレイクアウトルームやOutlookとの連携などの活用例もご紹介。 有償版Zoomで出来ることの参考資料です。

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