Canvaのサイズを変更する方法。無料版やスマホ、A4対応についても解説

Canvaで作成したデザインのサイズを変更したいと思ったことはありませんか。
本記事では、有料版と無料版それぞれのサイズ変更のやり方を解説します。
PCだけでなくスマホアプリでの操作方法や、チラシ作成でよく使われるA4サイズへの変更など、具体的な方法を紹介するので、自身の利用状況に合わせて参考にしてください。

目次

Canva(キャンバ)

Canva(キャンバ)

簡単操作で誰でもあらゆるデザインを作成できるビジネス版「Canva」
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プロクオリティのプレゼンテーション、動画、ポスター、メニューなどあらゆるものをデザインできます。

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Canvaのサイズ変更は有料版と無料版で方法が異なる

Canvaのデザインサイズ変更は、有料プラン(CanvaPro)と無料プランで使える機能が異なります。
有料プランにはワンクリックで完了する便利な機能がありますが、無料プランでは作成後のデザインを直接変更する機能が提供されていないため、同じ操作はできません。
しかし、無料プランでも手順を踏めば、作成したデザインを希望のサイズに変更することが可能です。

有料版(Canva Pro)なら「マジックリサイズ」で一瞬

有料版のCanvaProでは、「マジックリサイズ」という機能を使って瞬時にデザインのサイズを変更できます。
この機能の使い方は非常に簡単で、編集画面の左上にある「マジックリサイズ」をクリックし、希望のサイズを選択または入力するだけで完了します。
SNS投稿用にInstagramのフィード投稿とストーリーなど、複数のサイズバリエーションを一度に作成することも可能です。
元のデザインを残したまま、新しいサイズのデザインを複製して作成するか、現在のデザインを直接リサイズするかを選べるため、作業効率が大幅に向上します。

無料版は新規デザインにコピー&ペーストで対応

無料版のCanvaでは、作成後のデザインファイルのサイズを直接変更する機能はありません。
そのため、希望するサイズの新しいデザインファイルをまず作成し、そこへ元のデザインから全ての素材をコピー&ペーストするという手順を踏む必要があります。
具体的には、新しいサイズの白紙のデザインを開き、元のデザインを開いている別のタブまたはウィンドウから、背景、テキスト、画像などの要素を全て選択してコピーし、新しいデザインに貼り付けます。
この方法であれば、無料版でも実質的にデザインのサイズを変更することが可能です。


【無料版】Canvaでデザインのサイズを変更する4つのステップ

無料版のCanvaで作成済みのデザインをサイズ変更する場合、直接的な機能はないため、いくつかの手順を踏む必要があります。
主なステップとして、新しいデザインの作成、元のデザインからの要素のコピー、新しいキャンバスへのペースト、そしてレイアウトの調整が挙げられます。
パソコン版ではこれらの作業を比較的効率的に行えますが、スマートフォン版の無料Canvaでは、素材の全選択などに時間がかかり、パソコン版のようなスムーズな操作は難しい場合があります。
手順に沿って作業を進めることで、希望するサイズでデザインを再作成することが可能です。手動でのコピー&ペーストとレイアウト調整が必要になりますが、慣れれば比較的簡単な作業と言えるでしょう。

Step1. 変更したいサイズの新しいデザインを準備する

まず、Canvaのホーム画面右上にある「デザインを作成」ボタンをクリックします。
表示されるメニューから、目的のサイズ(例えば「A4文書」など)を選択するか、「カスタムサイズ」を選んで幅と高さをピクセル、ミリメートルなどの単位で指定します。
これにより、変更したいサイズの新しい空白のデザインページ、キャンバスが作成されます。
この新しいキャンバスが、これから元のデザイン要素を貼り付けるための作業スペースとなります。
この段階ではまだ何もデザインされていない、真っ白な状態です。

Step2. 元のデザインから背景をコピーして貼り付ける

次に、サイズ変更したい元のデザインファイルを開きます。
まず、デザインの基礎となる背景をコピーしましょう。
背景が単色の場合は、背景を選択して表示されるカラーパレットからカラーコード(例:#FFFFFF)をコピーし、新しいデザインの背景にペーストします。
背景画像が設定されている場合は、その背景画像をクリックして選択し、ショートカットキー(Ctrl+CまたはCommand+C)でコピーします。
そして、先ほど準備した新しいキャンバスに移動し、ショートカットキー(Ctrl+VまたはCommand+V)で貼り付けます。
貼り付けた背景画像は、新しいキャンバスのサイズに合わせて拡大・縮小して調整してください。

Step3. テキストや画像などの素材をすべて選択してコピーする

背景のコピーが完了したら、次はテキストや画像といった他の素材を全てコピーします。
元のデザインに戻り、ページ上の全てのオブジェクトを選択してください。
マウスをドラッグして全体を囲むか、ショートカットキー(WindowsならCtrl+A、MacならCommand—A)を使用すると、文字、画像、図形、表などの全素材を一度に選択できて効率的です。
もし特定の素材だけをコピーしたい場合は、Shiftキーを押しながら個別にクリックして選択することも可能です。
全てのオブジェクトを選択した状態で、ショートカットキー(Ctrl+CまたはCommand+C)を使ってコピーを実行します。

Step4. 新しいデザインに貼り付けてレイアウトを調整する

最後にStep1で準備した新しいデザインのキャンバスにコピーした素材を貼り付けます。
ショートカットキー(Ctrl+VまたはCommand+V)で貼り付けると元のデザインの要素が全て表示されます。
ただしキャンバスのサイズが異なるため多くの場合素材の配置や大きさが崩れてしまいます。
ここから全体のバランスを見ながら各要素を個別にドラッグして移動させたり四隅をドラッグして拡大縮小したりしてレイアウトを丁寧に調整していきます。
もし元のデザインが複数のページ(スライド)で構成されている場合はこの1から4までのステップを各スライドで繰り返す必要があります。


スマホアプリ版Canvaでサイズを変更する手順

Canvaはスマホアプリでもデザインの作成や編集が可能です。
外出先などでも手軽に操作できるスマホアプリですが、サイズ変更の手順はPC版と同じく、有料版と無料版で異なります。
有料版では便利なリサイズ機能がアプリでも利用できますが、無料版ではPC版と同様にコピー&ペーストでの対応が必要です。
ここではそれぞれの操作手順を解説します。

有料版(Canva Pro)での簡単なサイズ変更方法

スマホアプリの有料版(CanvaPro)でも、PC版と同じく「マジックリサイズ」機能が利用できます。
操作は非常に直感的で、まずサイズを変更したいデザインを開きます。
画面上部、または下部メニューにある「…」や「リサイズ」といったアイコンをタップすると、リサイズオプションが表示されます。
そこから希望のサイズを選択、またはカスタムサイズを入力して「リサイズ」をタップするだけで作業は完了です。
例えば、イベント用に作成したInstagram投稿用の画像を、急遽名刺サイズに作り変えたいといった場合でも、数タップで簡単に対応できます。

無料版でサイズ変更する場合の操作手順

スマホアプリの無料版でサイズ変更を行う場合も、PC版と同様にコピー&ペーストで対応します。
まず、ホーム画面から変更したいサイズの新しいデザインを新規作成します。
次に、元のデザインを開き、コピーしたいイラストなどの素材を長押しして選択します。
複数の素材を一度にコピーしたい場合は、一つ目の素材を選択した後に表示される「複数選択」をタップし、他の素材もタップして選択範囲に加えます。
選択が完了したら、メニューから「コピー」を選び、先ほど作成した新しいデザインのページに移動して「ペースト」します。
最後に、貼り付けた素材の大きさや配置を指でドラッグして調整します。


A4やB5など特定の用紙サイズに変更したい場合

Canvaでチラシや書類を作成する際、A4やB5、A3といった特定の用紙サイズに設定する必要があります。
Canvaでは、デザインを新規作成する段階でこれらのサイズを正確に指定することが可能です。
主な方法として、サイズ数値を直接入力する「カスタムサイズ」と、あらかじめ用意されたテンプレートから選ぶ方法の2つがあります。
ここでは、それぞれの具体的な設定手順を解説します。

「カスタムサイズ」で数値を直接入力する

特定のサイズでデザインを作成したい場合、最も確実なのが「カスタムサイズ」機能を使う方法です。
Canvaのホーム画面にある「デザインを作成」をクリックし、メニュー下部の「カスタムサイズ」を選択します。
次に、幅と高さを入力する欄が表示されるので、希望の数値を入力します。
このとき、単位をピクセル(px)だけでなく、ミリメートル(mm)やセンチメートル(cm)に変更できるため、印刷物のサイズ指定も正確に行えます。
例えばA4サイズなら幅210mm、高さ297mmと入力します。
この方法を使えば、規格サイズの長方形だけでなく、正方形や任意の比率のサイズなど、自由にキャンバスを作成できます。

用紙サイズのテンプレートから新規作成する

数値を入力するのが面倒な場合や、どのようなデザインにするか決めかねている場合は、テンプレートから作成を始めるのが便利です。
CanvaにはA4やB5サイズの「チラシ」「ポスター」「履歴書」など、用途に応じた豊富なテンプレートが用意されています。
ホーム画面の検索窓に「A4」や「パンフレット」といったキーワードを入力して検索するか、「デザインを作成」ボタンから目的のドキュメントタイプを選択するだけで、適切なサイズのテンプレが表示されます。
気に入ったテンプレートを選べば、サイズ設定済みのキャンバスでデザインを開始できるため、数値を調べる手間が省け、すぐにデザイン作業に取り掛かれます。


Canvaでサイズ変更する際にデザインが崩れないための注意点

Canvaでデザインのサイズを変更する際、手動でコピー&ペーストを行う場合は、意図せずデザインが崩れてしまうことがあります。
画像の画質が劣化したり、レイアウトのバランスが大きく変わってしまったりするのを防ぐためには、いくつかの点に注意が必要です。
ここでは、解像度、縦横比、印刷時の設定という3つの観点から、デザインの質を保つためのポイントを解説します。

解像度が落ちないように画像の大きさに気をつける

小さなデザインを大きなサイズに変更する場合、特に注意が必要なのが写真などの画像の解像度です。
例えば、Webバナー用に作成した小さなデザインをポスターサイズに拡大すると、使用している写真が引き伸ばされてしまい、画質が著しく低下してぼやけた印象になります。
これを避けるためには、元のデザインを作成する段階で、拡大しても耐えられる高解像度の素材を使用することが重要です。
特に印刷物を作成する場合は、300dpi以上の解像度が推奨されます。
サイズ変更後に画像が荒れてしまった場合は、より解像度の高い写真に差し替えるなどの対応が必要です。

縦横比が大きく変わる場合はレイアウトの再調整が必須

正方形から長方形へ、あるいは縦長から横長へといったように、デザインの縦横比が大きく変わるサイズ変更を行う場合は、レイアウトの大幅な再調整が必須です。
元のレイアウトのまま素材を貼り付けただけでは、不自然な空白が生まれたり、一部の要素が窮屈に見えたりして、全体のバランスが崩れてしまいます。
テキストは改行位置を変更したり、フォントサイズを調整したりする必要があります。
また、画像の配置や大きさも見直し、新しい枠の形に合わせて最適な構図になるよう再配置しなければなりません。
単なる移動だけでなく、デザインを一から組み直すくらいの意識で調整を行うことが求められます。

印刷時は「塗り足し」の設定を確認する

作成したデザインを印刷会社に入稿する場合、塗り足しの設定を忘れないように注意が必要です。
塗り足しとは、印刷後の断裁で生じるわずかなズレによって、デザインの端に紙の地色が見えてしまわないように、仕上がりサイズよりも3mmほど外側まで背景や画像を広げておく領域のことです。
Canvaでこの設定を行うには、デザインをダウンロードする際にファイルの種類でPDF(印刷)を選択し、オプションのトリムマークと塗り足しにチェックを入れます。
この設定を有効にしてからデータをダウンロードすることで、フチなしのきれいな印刷仕上がりになります。
特に背景に色や写真があるデザインの場合は必須の確認項目です。


まとめ

Canvaでデザインのサイズを変更する方法は、利用しているプランによって異なります。
有料のCanvaProであれば「マジックリサイズ」機能で迅速かつ簡単にサイズを変更できますが、無料版の場合は、希望サイズのデザインを新規で作成し、そこに元の要素をコピー&ペーストして手動でレイアウトを調整する手順が必要です。
スマホアプリでも基本的な考え方は同じです。
また、サイズを変更する際には、画像の解像度低下や、縦横比の変更に伴うレイアウト崩れに注意し、必要に応じて丁寧な再調整が求められます。
印刷物を作成する場合は、「塗り足し」の設定も重要です。
これらの手順と注意点を把握することで、作成したデザインを様々な用途に活用できます。

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