企業の情報システム部門に所属している方の中には、Zoom使用時にエラーコードが表示されたり、パスワードを忘れたりして困った経験のある方も多いのではないでしょうか。本記事では、それらの原因や対処法をカテゴリごとに解説します。Zoomの不具合に関するよくある質問も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Zoomのエラーコード一覧!原因と対処法を解説
リモートで仕事や面談などを行う際によく利用するZoomですが、利用機会が多いからこそ、エラーが起きてしまったときの対処法もしっかりと押さえておく必要があります。以下では、Zoomのエラーコードおよびその原因と対処法を解説します。
エラーコード 1142
「エラーコード 1142」は何が起こっているのか?
エラーコード1142は、ユーザーがZoomによってブロックされている国から会議に参加しようとしている場合や、ブロックされている国に設定されているプロキシを使用している場合に表示されます。
プロキシとは?
「プロキシ」とは、インターネットを接続する際に、ネットワークの内部から外部へのアクセスを代理で行うシステムのことです。プロキシが中継することで、企業の端末が直接外部と接触しないので、セキュリティを強化できるので企業が情報システムを安全に管理する手段として利用されています。
「エラーコード 1142」の対処方法
エラーコード1142が起きたときには、まずアカウントの「設定」をクリックしてください。次に、「特定の国/地域からのユーザーの参加を承認またはブロックする」設定が有効になっていないかチェックしましょう。
ほかの国からの参加者が会議に参加できない場合、この設定がONになっている可能性があります。承認したい国を選択するか、もしくは参加を全て承認するために、設定をOFFにしてみてください。
エラーコード 5003
「エラーコード 5003」は何が起こっているのか?
エラーコード5003は、ZoomクライアントとZoomのサーバーとの間でデータ交換が正常に行われていないとき、つまりネットワーク接続に問題が生じたときに表示されるエラーコードです。 一時的なネットワークの遅れやネットワーク接続の不安定さ、パソコンに導入しているファイアウォールやセキュリティソフトによる接続制限など、さまざまな要因によって起こりえます。
「エラーコード 5003」の対処方法
エラーコード5003が出たときにまずすべきは、ネットワーク接続を確認することです。
有線接続の場合はケーブルが正しく接続されているか、無線接続の場合はWi-Fiの信号強度が弱くなっていないかを確認しましょう。無線接続の場合、Wi-Fi範囲拡張器を使用する、信号強度の強い場所へ移動するなどの方法で解決する場合もあります。
また、Zoomのアップデート確認やデバイスの再起動、モデムが動いているかの確認、Wi-Fiの接続確認も問題解決に有効です。
しかし、上記の方法を試してもエラーコード5003が出てしまう可能性があります。そのときは、セキュリティソフトやファイアウォールがZoomへの接続をブロックしていないかを確認してみましょう。
エラーコード 10004
「エラーコード 10004」は何が起こっているのか?
エラーコード10004は、 Zoomのアップデートがうまくいっていないときに表示されるエラーコードです。macOSで自動更新を実行できなかったとき、またはWindowsでZoomをインストール・更新しようとしたときに、ネットワークの問題やファイアウォールの設定によって発生することがあります。
「エラーコード 10004」の対処方法
Zoomの公式サポートによると、一度Zoomアプリをアンインストールして、再度インストールするとよいそうです。ただし、アプリをアンインストールしてしまうと、アプリ内の設定やデータが消える可能性があるため、その点には注意が必要です。
エラーコード 103033
「エラーコード 103033」は何が起こっているのか?
エラーコード103033は、接続がタイムアウトした場合に表示されるエラーです。インターネット接続が不安定な場合や、ミーティングIDが正しくない場合に発生することが多くあります。
「エラーコード 103033」の対処方法
エラーコード103033を解決するためには、まずミーティングIDが正しいかを確認しましょう。ミーティングIDが正しいにもかかわらず、エラーが出続ける場合は、インターネット接続が安定しているかどうかを確認しましょう。不安定な場合はルーターを再起動するか、より安定したネットワークに接続しなおすことが有効です。
エラーコード 100056000
「エラーコード100056000」は何が起こっているのか?
エラーコード100056000は、「不明なエラーが発生しました」と同時に表示されるエラーコードです。多くの場合、ファイアウォールによるブロックか、プロキシに関連するインターネット接続の問題によって生じます。
「エラーコード100056000」の対処方法
エラーコード100056000を解決するには、まず、インターネット接続が安定しているかどうかを確認しましょう。接続が安定しているにもかかわらず、エラーが出る場合はZoomデスクトップクライアントをアンインストールして、再度インストールするのが有効です。ただし、これもアプリ内の設定やデータが消える可能性があるため注意しましょう。
エラーコード 100060000
「エラーコード100060000」は何が起こっているのか?
エラーコード100060000はネットワークエラーに関連しており、特に接続の問題が継続して発生している場合に表示されます。
「エラーコード100060000」の対処方法
ネットワークの接続状態を確認し、ルーターを再起動するか、より安定したネットワークに接続しなおすなどの対処が有効です。また、OSやZoomアプリが最新バージョンであることを確認し、最新の状態でなければアップデートを試みてください。
Zoomのパスワードを忘れたときはどうすればいい?
エラーコードとは別に、Zoom利用時にありがちなのが、パスワードを忘れてサインインできないトラブルです。パスワードを忘れてしまった場合は、以下の方法で対処しましょう。
パスワードリセットページにアクセスする
パスワードを忘れてしまった際は、Zoomのサインイン画面にある「パスワードをお忘れですか?」のリンクからリセットできます。
まずリンクをクリックし、登録しているメールアドレスを入力して、送信します。次に、認証コードがメールで送られてくるため、それを使用してパスワードをリセットしてください。 その後、新しいパスワードを入力し(確認のため2回入力)、「保存」をクリックするとパスワードがリセットされ、Zoomにサインインできるようになります。
ちなみに、パスワードをリセットするためにメールに送信される認証コードは24時間有効のため、それを過ぎると再度パスワードリセットの手順を最初から踏む必要があります。
メールアドレスがわからない場合はZoomサポートに連絡する
使用していたメールアドレスが消失してしまった場合は、 Zoomサポートに連絡して、現在のメールアドレスに変更してもらう必要があります。その際は本人確認のため、以前のメールアドレス、クレジットカードの名義人名、登録住所、クレジットカード番号の下4桁、新しいメールアドレスなどの情報が必要です。
また、以前のメールアドレスを忘れるなどしてアクセスできなくなっている場合は、以下の手順でサポートを受けられます。
メールアドレスの消失・忘れてしまった場合の手順
- Zoomサポートにアクセスしてサポートチャットを開く
- 「メールアドレスを更新します」を選択
- 登録中のメールアドレスについて返答すると、「古いメールの受信トレイにアクセスできますか?」と聞かれるので、「いいえ」を選択
- サポートへの問い合わせ窓口へ誘導されるので、連絡のとれる新しいメールアドレスを用意のうえ、アドレス変更の要請および以前のアドレスにアクセスできない旨を伝える
Zoomの不具合に関するよくある質問
最後に、Zoomの不具合に関するよくある質問と、その解決法を紹介します。
Zoomアプリが起動しないときはどうすればいい?
まずはパソコンを再起動しましょう。それでも解決できない場合は、 Zoomアプリが最新版ではない可能性があります。 Zoomアプリをアンインストールし、最新版を公式サイトから再インストールする必要があります。再インストールは、Zoomダウンロードページより行うことも可能です。
Zoomで入室できないのはなぜ?
「無効なミーティングID」と表示される場合は、ミーティングIDの入力間違いや、ホストが間違ったミーティングIDや招待URLを送ってしまった、などの ヒューマンエラーの可能性があります。
また、スマートフォンなどの携帯電話でZoomを利用する場合、データ通信がオフになっていたり、機内モードがオンになっていたりすることによる接続不良の可能性も考えられます。
そのほか、Zoom自体に不具合が起きている場合もあるため、 Zoomの公式サイトで障害情報を確認することも大切です。セキュリティソフトウェアがZoomの起動を妨げている場合もあるので、その点もあわせて確認しましょう。
ミーティングでハウリングするときの解消法は?
ミーティングでハウリングする主な原因は、スピーカーから出た音がマイクに拾われ、その音が再びスピーカーから出力されることにあります。マイクとスピーカーの距離を適切に保ったり、マイクの感度を下げたりすると効果的です。
また、同じ場所で複数台のパソコンからZoom会議に参加するとパソコンのスピーカーからの音を他のパソコンが音声として拾ってしまうことでハウリングが起こります。同じ場所で複数台のパソコンから参加する際は1つのパソコンにマイクスピーカーを接続し、他のパソコンの音声やスピーカーをOFFにしておきましょう。
ミーティング中にトラブルが起きると慌てがちですが、落ち着いて解決法を探ることが大切です。また、ミーティングの進行に影響しそうな場合は、一言添えてから、いったんミーティングを抜けたり、マイクやカメラをオフの状態にしたりすることも有効です。
まとめ:Zoomのトラブルは慌てず対応しましょう
Zoomのトラブルにおいては、ケースごとの解決法を押さえ、慌てず落ち着いて対応することが大切です。有料プランであればチャットでのサポートに対応しているので、万一の際もスムーズに相談できるため安心です。