クラウドサービスの導入は、多くの企業にとって効率性と競争力向上のカギを握るものとなっています。しかし、導入の際には慎重な計画が必要です。この記事では、クラウドサービスを社内に導入する際に必要な導入手順について詳しく解説します。
クラウドサービスとは?
クラウドサービスは、インターネットを通じて提供されるITサービスで、データやソフトウェアを自社のサーバーで持たなくても、インターネットさえあれば端末や場所を問わず利用できる仕組みです。
特に昨今、以下の理由から多くの企業がクラウドサービスを採用し、職場の業務効率向上や営業機会の拡大、スピーディーなビジネス展開などを実現させています。
クラウドサービスが選ばれる理由
コスト削減
クラウドサービスを利用すると、システム運用コストを大幅に削減できます。
柔軟性と拡張性
需要に合わせてデータのリソース(量)を調整でき、新しいサービスを素早く導入から職場内への展開ができます。
セキュリティと信頼性
クラウドサービスを提供している会社はデータのセキュリティと信頼性にしっかり注力しているので、安心して利用できます。万が一、システムエラーなどのトラブルが生じた場合でも、サービス会社側に対応してもらえます。
離れた場所からでも簡単アクセス
リモートワークなど多様な働き方に柔軟に対応できるだけでなく、出張先や営業先からでも仕事ができます。
職場で役立つクラウドサービスとは?
クラウドサービスは、多くの企業にとって効率的で便利な解決方法です。ここでは、企業に向いているクラウドサービスの実際の例を紹介します。
オンラインストレージサービス
データをクラウド上に保存できるサービスです。例えば、Dropboxなどがあります。企業は、社内のファイルを安全に保存し、社員がどこからでもアクセスできるため、企業間の情報連携やデータバックアップが容易になります。
グループウェア(オンラインオフィスツール)
文書作成、スプレッドシート、プレゼンテーション作成などのオフィスタスクをクラウド上で行うためのアプリケーションです。例えば、Microsoft 365 やGoogle Workspaceがあります。企業は、社内文書の作成と共有を簡素化し、オフィス作業をどこからでも行えます。
ビジネスコミュニケーションツール(ビジネスチャット・WEB会議)
コミュニケーションツールを使うことにより、ビジネス環境での効率的なコミュニケーションを実現します。例えば、LINE WORKSやZoomがあります。ビジネスチャットとWEB会議は、リアルタイムのコミュニケーションと遠隔会議を可能にします。
カスタマーリレーションシップマネジメント (CRM) ソフトウェア
顧客情報やビジネス関係を管理するためのツールです。例えば、SalesforceやHubSpot CRMがあります。企業は、顧客対応を強化し、セールスとマーケティングを改善できます。
これらのクラウドサービスは、企業に向いているさまざまな例です。クラウドを活用することで、コストを削減し、生産性を向上させ、競争力を高めることができます。企業がどのサービスを選ぶかは、そのニーズや業界によって異なります。クラウドの利点を最大限に活用しましょう。
クラウドサービス導入までの流れ
クラウドサービスは、多くの企業にとって便益が大きいものとなっています。しかし、初めてクラウドサービスを導入する場合、何から始めればいいかわからないので不安だという声が多くあります。ここでは、クラウドサービスを導入するための基本的なステップを説明します。
①目標の設定
クラウドサービスを導入する前に、何を達成したいのかを明確にしましょう。例えば、コスト削減、データのセキュリティ向上、生産性の向上など、具体的な目標を設定します。
②社内ニーズの確認
次に、どのクラウドサービスが自社のニーズに合致するかを確認します。ファイルのストレージ、オフィスアプリケーション、ウェブホスティング、プロジェクト管理など、どの分野にクラウドサービスが必要かを検討しましょう。
③クラウドサービスの選定
適切なクラウドサービスを選びましょう。サービスは職場の課題を解決できるものを選びましょう。トライアルがあるものは無料で試し、実際の画面を見てみることで、使うイメージが付きやすいのでサービスを選定時に活用するのがおすすめです。選定時の評価基準には価格、セキュリティ、サポート、柔軟性、拡張性を考慮しましょう 。比較・選定する際にはビズらくの比較資料がおすすめです!ぜひご活用ください。
④運用ルールの策定
クラウドサービスの利用を始めるにあたって、必要となるパソコンなどのデバイスやインターネット環境があるかどうかを確認します。またアカウントの管理方法などの運用ルールを作り社内に共有しましょう。データのバックアップをどうするかも考えておきましょう。
⑤データ移行
既存のデータをクラウド環境に移行します。データのセキュリティと整合性を確保しながら、スムーズな移行を実施します。
⑥試運用
クラウド環境を試運用し、問題が発生した場合に対処します。パフォーマンスの最適化やセキュリティの確保も重要です。職場全体に展開する前に試運転として一部の部署での運用を行うのもおすすめです。
⑦トレーニングと展開
スタッフに対してクラウド環境の使用方法をトレーニングし、システムを展開します 。サービスによっては、管理者用のマニュアルだけでなく従業員用マニュアルやサポート動画なども準備されている場合があるので活用しましょう。マニュアル作成の工数が削減できるかもしれません。
クラウドサービスの導入は組織にとって大きな利点をもたらすことができますが、慎重な計画と適切な実施が不可欠です。上記のステップに従って進め、効果的なクラウド戦略を構築しましょう。
クラウドサービスを導入する上で気を付けるべき点
クラウドサービスの導入は多くの企業にとって魅力的ですが、注意すべきポイントがあります。ここでは、クラウドサービスを導入する際に考慮すべきポイントを紹介します。
セキュリティへの注意
クラウドにデータを保存する場合、セキュリティが重要です。適切なアクセスコントロールと暗号化を確保し、データの漏洩や不正アクセスを防ぎましょう。クラウドプロバイダーが提供するセキュリティオプションを活用することやセキュリティ状況の見える化できるクラウド型セキュリティソフトも有効です。
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料金形態の確認
クラウドサービスの多くはサブスクリプション型の料金形態です。年額でのお支払いや初期費用が発生するサブスクリプション型など、サービスによってさまざまですのでしっかりと確認しておきましょう。
データバックアップと復旧計画
データの喪失や障害からの復旧は重要です。定期的なバックアップを行い、データの復旧計画を策定しましょう。クラウドプロバイダーが提供するバックアップオプションやサポートサービスなどを確認し、必要に応じて利用しましょう。
プライバシー法規制の遵守
クラウドサービスを利用する場合、国や地域のプライバシー法規制に従う必要があります。個人情報や機密データの取り扱いに関する法律を遵守し、法的な要件や社内要件を満たすようにしましょう。
パフォーマンスの監視と最適化
クラウドサービスのパフォーマンスを監視し、必要に応じて最適化しましょう。サービスの使用状況や負荷を定期的に評価し、リソースの効率的な利用を確保しましょう。
スタッフのトレーニング
スタッフにクラウドサービスの適切な使用方法を教育し、ヒューマンエラーを最小限に抑えましょう。 前項でも記載しましたがサービスによっては、管理者用のマニュアルだけでなく従業員用マニュアルやサポート動画なども準備されている場合があるので活用することをお勧めします!
サポート内容の確認
クラウドプロバイダーが提供するサポート内容を事前に確認しておきましょう。障害発生時の対応や初期設定のサポートがあるかどうかなどサービス会社のサポート体制を理解し、必要に応じて契約しましょう。
これらのポイントに留意することで、職場にあったクラウドサービスを選ぶことができます。選び方が分からない!もっと詳しく選び方を聞きたい場合はビズらくのお問い合わせ窓口までお気軽にご質問ください!
まとめ今後の展望
クラウドサービスを導入することは、企業の効率性や競争力を向上させる素晴らしい機会ですが、成功するためには慎重な計画と実行が必要です。これまでお伝えしてきたポイントを参考に比較・検討してみてください。最も大事なのは、クラウドサービスをただ導入するだけでなく、適切に活用していくことです。
クラウドはビジネスの効率性を高め、新たな機会を創出するためのツールです。慎重な計画と注意が成功の鍵となり、クラウドの利点を最大限に引き出すことができるでしょう。ビズらくでもクラウドサービスを豊富に取りそろえております。これを機にビズらくで各種クラウドサービスの導入をご検討いただければと思います!
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