仕事でLINEを使っているものの、セキュリティなどのリスクを考慮して「本当は、業務ではLINEの代わりにほかのアプリを使いたい」と考えている方に、LINEの代わりに社内で使える連絡ツールを紹介します。ビジネスでLINEを使用する際の注意点や、自社に合ったチャットツールの選び方も取り上げます。
ビジネスでLINEを使用する危険性
ビジネスにおけるLINEの使用には、いくつかのリスクが伴うことを知っておきましょう。
セキュリティリスクが高い
LINEは個人用アプリであり、ビジネス用途に開発されたものではないため、セキュリティリスクを考慮する必要があります。LINEは不正アクセスや情報漏えいのリスクが懸念されるため、企業の機密情報や顧客データを扱うには適していません。例えば、退職した従業員の端末に業務に関連した情報が残り続ける恐れがあります。また、「友だち(自動)追加」機能により、意図せずに業務上の連絡先が個人のLINEに登録されてしまうこともあるかもしれません。実際に2020年2月には、日本国内で4,073人のユーザーがLINEの不正ログイン被害を受けたと各メディアで報告されていました。
そもそも、従業員が個人所有のデバイスを業務で利用するBYOD(Bring Your Own Device)自体、情報漏えいのリスクが高いため注意が必要です。公衆のフリーWi-Fiに接続したり、背後から画面が見える状態になっていたりすると、やり取りの内容を第三者に覗き見される恐れがあります。BYODについて詳しくは、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:ビズらく|BYODとは? メリット・デメリットとおすすめのセキュリティ対策
業務とプライベートの境界線が曖昧になりやすい
プライベートで使用しているLINEアカウントを業務に使用してしまうと、業務とプライベートの区別がつきにくいという問題もあります。普段から使っているLINEであれば、休日や業務時間外であっても通知に気づいてしまいます。そのため上司からのメッセージに返信しなければならないなど、ゆっくり休息が取れずに従業員のストレスを増加させてしまうかもしれません。メッセージのやり取りがワークライフバランスを崩す原因となり、最終的には離職につながる恐れもあります。また、仕事関連の連絡と個人的な連絡が混在し、効率的な業務遂行が困難になる恐れもあります。
情報の蓄積が難しい
新しいメッセージが追加されると、過去のやり取りはさかのぼらなければチェックできず、大切な情報が埋もれてしまう傾向があります。LINEにも検索機能がありますが、期間や発言者による絞り込みができないため、特定のメッセージを見つけるのは非常に困難です。
また、スマートフォンを機種変更すると、バックアップを取っていなければトーク履歴が消えてしまいます。後からチャットグループに参加した人は履歴を閲覧できず、過去のやり取りを把握できないという問題もあります。
LINEの代わりに使用できるおすすめチャットツール4選
LINEの代わりに、ビジネス用途で利用できる4つのチャットツールを紹介します。また、現在ビジネスチャット「Typetalk」をご利用中のビジネスユーザーにもおすすめです。シンプルなUIでSNS感覚で操作でき、ファイル共有や検索も簡単な Typetalkは2025年12月にサービスが停止されます。ビジネスチャットツールの乗り換え検討中の方はぜひ参考にしてください。
LINE WORKS
LINE WORKSは、個人向けLINEの使いやすさをビジネス用途に最適化したチャットツールです。LINEに慣れ親しんだ日本人ユーザーにとって、直感的に操作できる点が大きな魅力です。
LINE WORKSにはトークやグループチャット、音声通話、ビデオ通話などがあり、普段使用しているLINEと同様のコミュニケーションが取れます。ビジネス向けの機能として、カレンダーやアドレス帳、アンケート機能なども搭載されています。詳しくは以下の資料で解説しておりますのでご確認ください!

【導入効果・事例付き】知っておきたいLINE WORKSの基本
LINE WORKSの概要、機能紹介、導入事例や導入効果をまとめた資料。
LINE WORKSがどんな製品なのかを詳しく知りた方におすすめです。
Teams
Microsoft Teams は、Microsoft 365に含まれるコミュニケーションツールのひとつです。チャット機能を中心に、ビデオ会議、ファイル共有、タスク管理など、幅広い機能を統合した使いやすいプラットフォームです。

Microsoft Teams
Microsoft Teamsはチャットを主体としたコミュニケーションツール。
チャット、音声通話、ビデオ会議、ファイルなどの共有が可能です。
プラン比較表にて使用できるアプリケーションを確認しましょう。
Microsoft OfficeのWord、Excel、PowerPointなどとシームレスに連携できるため、チャットツールとしてだけでなく、チーム内でのドキュメント共同編集やリアルタイムでのコラボレーションに適しています。Teams単体での導入よりもOfficeアプリがまとまっているパッケージプランの導入をビズらくではおすすめしております。多要素認証やデータの暗号化など、企業レベルのセキュリティ対策も施されています。
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Office製品 まるわかり解説 買い切り型クラウド型どうちがう?
Office製品の買い切り型とクラウド型の違いを徹底解説!!
最適プラン診断シートであなたの職場にあったプランを確認しましょう!
Chatwork
Chatwork は、日本で開発された純国産のビジネスチャットツールです。導入実績は約62万社で、日本企業のニーズに合わせた機能設計が特長です。
特に、タスク管理機能が人気でメッセージから直接タスクを作成できるところが使いやすいと評価されています。シンプルな機能・デザインで直感的に操作でき、外部メンバーとも安全につながれます。
3分でわかる!Chatwork
Chatworkがどんなサービスかを導入効果や事例などとともに紹介!
シンプルな機能って具体的にどんな機能があるの?などのお客さまの疑問を解決!
3分で手軽に理解できる人気資料です。
WowTalk
WowTalk は1万社以上の導入実績を持ち、99%という高いリピート率を誇るビジネスチャットツールです。基本的なチャット機能やファイル共有機能に加えて、タスク管理、安否確認、日報機能など、社内コミュニケーションの活性化や業務効率化に役立つ機能が充実しています。
画面デザインやユーザーインターフェースは一般的なSNSに近い設計なので、ITリテラシーの低い社員でも簡単に使いこなせます。
自社に合ったチャットツールの選び方
セキュリティ機能が充実しているか
企業内のコミュニケーションには機密情報が含まれることが多いため、ビジネスチャットツールには高度なセキュリティ対策が欠かせません。セキュリティ機能が充実している チャットツールを選ぶことで、安全で信頼性の高いコミュニケーション環境を構築できます。
使いやすいか
使いやすい画面デザイン・ユーザーインターフェースも、従業員の導入障壁を下げるために重要です。直感的で分かりやすい画面デザインなら、スムーズに運用できます。特にメッセージの送受信やファイルの添付、グループチャットの作成などの基本機能は、複雑な操作なしで使えるかどうかを確認しましょう。
さらに、メッセージの検索機能や未読管理機能なども、使いやすさを左右する大事な要素です。
スマートフォンとパソコンのどちらで利用するシーンが多いのかを踏まえて、端末に合ったサービスを選ぶことも大切なのでしっかりと導入前に導入イメージを膨らませておきましょう!
ほかのビジネスツールとの連携性は高いか
すでに導入しているビジネスツールとシームレスに連携できるチャットツールを選べば、業務の効率化と生産性の向上が期待できます。例えば、カレンダーアプリと連携させれば、スケジュール管理とコミュニケーションを一元化できますし、勤怠管理サービスと連携させればチャットを打つだけで勤怠打刻が可能になります。また、タスク管理ツールと連携させれば、チャット内で直接タスクの作成や進捗を管理できます。便利なサービス同士を組み合わせて、業務プロセス全体の効率化を目指しましょう。
予算に合った料金プランか
ビジネスチャットツールは基本的に長期的に利用すると想定されるため、自社の予算に合った料金プランであることも非常に重要です。一般的に、ビジネスチャットツールの費用相場は初期費用がかからないツールが多く、月額利用料は1ユーザーあたり180円~2,000円ほどで、ツールによってかなり幅があります。しかし実際の料金は選択するプランや機能、ユーザー数によってさらに大きく変動します。自社の規模や利用目的、必要な機能を明確にした上で、複数のツールの料金プランを比較検討し、最適なものを選択しましょう。自分の職場に会うサービスが分からない!一緒に比較検討をしてほしい!そんなお客様はぜひビズらくにお問い合わせください。お問い合わせはこちら
カスタマイズ性と拡張性が高いか
企業によって業務プロセスや組織構造が異なるため、自社のニーズに合わせてツールをカスタマイズできることが理想です。高いカスタマイズ性を持つチャットツールは、ユーザーインターフェースの調整、メッセージテンプレートの作成、通知設定の細かな調整などができます。
まとめ:適切なビジネスチャットツールを選んで業務効率化を図りましょう
業務にLINEではなくビジネスチャットツールを使えば、情報漏えいリスクを軽減でき、業務とプライベートをしっかり区別できるなどのメリットがあります。さっそく自社に合ったビジネスチャットツールを選んで、業務効率化を実現させましょう。